61・5話:初夜
[1/4]
前書き [1]次 最後
ルドガーが優しくベッドの上に黒歌を下ろすと黒歌は誘うような目付きで促してくる。
それに釣られるようにルドガーは黒歌の上に覆い被さり口づけをかわす。
それはいつもの優しい口づけではなく激しく相手を求める口づけであった。
一方の黒歌もそれに応えるように貪欲にむさぼり尽くす。
二人は舌を絡め相手の舌を奪ってしまうかのように夢中で口づけを交わし続ける。
今まで心が通じていてもこうして体を重ねる事がなかったために二人の我慢は限界に達していたのだ。
「はぁ…はぁ……黒歌」
「あぁ…ルドガー……」
長い口づけの所為で酸素が足りなくなりお互いにボーッと思考で相手の名前を甘く囁く。
ルドガーはそんな黒歌の頬を愛しそうに撫ででから自身の服を脱ぎ捨て、それから彼女の服に手をかける。
黒歌は恥ずかしそうに頬を染め、身をよじるがその手から逃げ出すことはない。
小さくも扇情的な布の擦れる音を出しながら彼女を包む物が全て取り払われる。
産まれたままの姿になった彼女を見てルドガーは思わず息を溢す。
「綺麗だ……凄く」
彼の目を虜にして離さない彼女の肢体は白磁のような美しい肌に大きくも形の整った乳房。
引き締まったくびれからヒップにかけての曲線は同姓ですら魅了してしまうだろう。
そんな肢体を見たルドガーの素直な感想が綺麗というものだった。
劣情など起こりようのないレベルでの美しさにただ、ただ、見とれるだけだった。
「そんなに見つめないで欲しいにゃ……」
「ははは……可愛いよ、黒歌」
じっと見つめられることに恥ずかしさを覚えて顔を赤らめて目を背けながら足を交差させ恥部を隠し、腕で乳房を隠す。
そんな黒歌の様子にルドガーは微笑みを浮かべながら耳元に口を近づけ息を吹きかけるように可愛いと囁きかける。
その言葉にビクリと身を震わせる黒歌に笑みを深め、ルドガーはその耳を甘噛みする。
「ひゃう!」
「黒歌って耳を撫でられると弱いよな」
「だ、だめぇ……耳はだめにゃぁ……」
息を吹き掛けながら耳を撫でられた黒歌は甘く高い声を出しながら身悶える。
ルドガーはその様子に発熱したかのような熱い視線を向けて彼女の額に口づけを落とす。
そこから徐々に下に下がっていきながら丁寧に彼女の体を愛撫していく。
触れるたびにビクリと反応する彼女の様子をルドガーは楽しむ。
そして、必ず愛撫を終えた部分に口づけを落とし、まるで自分の物だと主張するように跡を残していく。
「んっ…そんなに吸ったら……あっ…跡が残っちゃうにゃ」
「残してるんだよ。俺だけの女だって証をさ」
「そ、そこは恥ずかしいにゃ!」
ルドガーが足のつけね部分にまで跡を残し始めたので黒歌は顔を真っ赤にして逃れようと
前書き [1]次 最後
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ