第四十四話
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この辺がなのはさんと根本的に違う所か。
小さい頃から持っている力が他の人よりも強かったなのはにはそれを考えさせる事を多くさせて来たつもりだしね。
だからなのははなのはさんの様に魔法は素晴らしい力だとは思っていない。
それよりもずっと恐ろしいと思っている。
自分がその気になれば海鳴の街など物の数分で廃墟に出来てしまうからこそ、その力をきちんと制御しようと努力したし、それゆえの強さなのだ。
話がそれた。
「魔導師が優遇されているこの世界。だけど、非魔導師(魔導師資質が低い人)も大勢居る。
持っている人は、持たざるものの事は分らない。だけど推察くらいはできる。
先天性だけに、彼らは憧れるんじゃないか?強い力に。そして絶望する。逆立ちしても自分ではその舞台に上がれない事に。そんな中、誰でも訓練すれば使用できて、尚且つ魔導師に拮抗できたら?そんな力を手に入れた人たちはどうするだろう?
今までの不満が一気に爆発するんじゃないか?ソレはとても怖いことのように俺は思う」
俺の言葉を聞いて、未だに全てを理解したわけではないだろうが、事の重大さは理解できたのか、なのはが神妙に頷いた。
それを確認して俺は言葉を繋ぐ。
「俺たちはこの技術を貴方たちに伝授する事は絶対に無い」
「たしかにな。
今の話を聞くとおいそれと聞く事もできへんな。つまりそれが非魔導師を退出させた理由やね。
この事実を耳にすればいつかはその技術にたどり着いてまう。その人が魔導師に劣等感を持っていたら今言ったような事も起こり得る。
だけど、高ランク魔導師ならば幾らかその危険性は下がる。わざわざ自分の優位を崩す必要性は無いと言うことか?…それに、私は残ったこのメンバーは他言しないと信じとるけれどな」
まあ、ほぼ身内のみだしね。
「で、でも!ここに居る人くらいには教えてくれても良いんじゃないかな?向こうのわたしは使えている訳だし、わたしはその念?って言う技術も習えば使うことは出来るんだよね?それが無いと被害者の女の子の救出に行けないんじゃないかな」
管理局員としての正義感からか、なのはさんがそう詰め寄った。
「一日二日で物に出来る技術が有ると思う?魔法だって日々の反復練習が基本でしょう?」
「…それは、…そうだけれど」
なのはさんが少し勢いを失ってから食い下がった。
「で、でも!その、本当に初歩さえ出来ればゲームの中には入れるんだよね?だったら後は無理にその念?を使わなくてもわたしたちには魔法があるし」
でもその考えは浅はかだ。
「魔法で何でも解決できると言う考えはやめた方がいいです。その力は特殊な立地条件下のみでそのポテンシャルをフルに使える技術だと言う認識が必要です」
「
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