第四十四話
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を三度も強調。
とは言え、元の世界に帰る算段が付いたし、帰ってしまえばこちらに干渉することも出来まい。
そう言った理由で、多少の事は譲歩する。
「それほどのものなん?」
皆の心内を代表してはやてさんが聞き返した。
「そうですね、もし広まれば今の社会が崩壊してしまうほどには」
「そ、そんなに!?」
流石にその言葉は衝撃だったようで、はやてさんの目が見開いた。
「念とは生命エネルギーを操る技術であり、その利便性は多岐にわたります。勿論、戦闘に転用する事も可能であり、フィジカル面では魔法よりも上です」
「魔法でも身体強化の魔法はあるが?」
そう言ったのはシグナム。
「これは俺達が使用してみての感想ですから、データを取ったものではありませんが、魔力素と言う外部エネルギーよりも、自分の体から溢れる生命エネルギーの方がなじみやすいと言うか何と言うか…」
「あ、うん。それはわたしも感じてた。何て言うか、魔法だとゴワゴワしてる感じだけど、念だと自然体でスッって言う感じ」
あ、なのは!今の発言は迂闊だ。
シグナムやフェイトさんやはやてさんの視線が一瞬なのはの方へと向けられて、その言葉からなのはも念が使えるのでは?と悟られてしまったようだ。
シグナムは二言三言なのはさんと話した後に俺に向き直って質問する。
「今の不破なのはの発言から、後天的な発現が可能な技術だと推察するが?」
高町なのはは使えないが、不破なのはは使える技術。
それを鑑みれば自ずと答えが分る。
「…ソレが一番問題でしょう」
一同が納得する中、なのはとフェイトは疑問顔。
「な、なんで?」
なのはが俺に尋ねた。
「この世界(ミッドチルダを始めとする管理世界)では魔導師資質が重要な要素をしめる。誰が提唱したのかは分らないけれど、質量兵器よりもクリーンなエネルギーとして、また、武力として治安維持に貢献している。
…まあ、私的な意見を述べるなら、魔法も質量兵器も人を傷つけるものである事に変わりは無いと思うのだけれど…」
「っで、でも!魔法は肉体を傷つけずに犯人を捕らえる事も出来るよ」
だから魔法と質量兵器を同一視しないでとでも言いたいのかな?なのはさんは。
「…でも、俺は魔導師の方が質量兵器よりも怖いけれどね。個人で行使出来る能力で、その質量兵器を凌駕している所とか、ね?
確かに非殺傷設定は有るけれど、殺せない訳では無いでしょう?」
「っう…」
俺の反論に言葉が詰まるなのはさん。
「つまりは最終的に使う人の問題であって、兵器や魔法に優劣が有る訳じゃないと思うのだけど」
「…わたしもそう思う」
少し考えた後、なのはもフェイトも同意した
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