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天使舞う、この世界
NO.16 凶禍楽園
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・・・・・・・・・ありがとう。
こんな俺に付き合ってくれて。そうか。家族が助け合うのは当たり前か。

「そう・・・・・・それじゃあルフェイ、改めて手伝って?」

「はい!」

俺は皆、大好きだ。


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ルフェイちゃんと話をして、心に余裕ができたが、依然として状況は変わらない。
でも、不思議と不安はなかった。

「さて、それじゃあ私の被害者を助けましょうか」

「変なマッチポンプです。『贋造魔女(ハニエル)』!『神威霊装・七番《アドナイ・ツァバオト》』!」

ルフェイちゃんが限定霊装と『天使』を顕現する。

「それで、レイナーレさん。ジャンヌさんは今どうなっているんですか?」

「以前ルフェイの『天使』を顕現したときみたいに、暴走しているの。ジャンヌを中心として半径5メートルぐらいはジャンヌの『天使』、『凶禍楽園(エデン)』の領域」

「『凶禍楽園(エデン)』・・・・・・それがジャンヌさんの『天使』の名前ですか。効果は?」

「『世界を一から作り直す」というものね」

「・・・・・・創造神か何かですか?」

「今なら『新世界の神になる!』とか言っても冗談だと思えない」

うん。改めて考えてみるとこれなんてムリゲー?園神凛祢を攻略した士道くん。マジスゲェ。

「ある程度は考えてるわ。霊力を消耗させるの」

「なるほど、ガス欠にするんですね」

その認識で間違っていない。しかしどうやってやるかだ。

「とりあえず攻撃してみます」

そう言うとルフェイちゃんは
自らの左右に100や200を越える魔方陣を構築し、

「一斉掃射!!」

魔方陣から魔力砲を放った。
ドドドドドドドッ!!
凄まじい轟音が連続で鳴り響く。なんか俺より面制圧力ありそう。しかも魔方陣から連射してる。

暫くするとルフェイちゃんは魔力砲の連射をやめた。それに伴って音も止んだ。煙がすごいけど。
さらに暫くし煙が晴れると、そこには相変わらず無傷で佇むジャンヌ。

「結構自信あったんですけど・・・・・・」

油断してはいないが、少し沈んでいた。

「霊力と魔力を混ぜて以前より三倍近く威力上がってるんですけど・・・・・・」

え?そんなに強くなってたの?あれ一発当たっても俺ヤバイんですけど。安定の紙装甲です。

「まあ、収穫がなかった訳じゃないからよかったですけど」

「収穫?」

「はい.分かりにくいですけど、僅かに「領域」が狭くなっています」

ルフェイちゃん、なんで分かるの?それはそれと
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