暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校〜黒衣の人間主神〜
九校戦編〈下〉
九校戦五日目(4)×巫女装束と『氷炎地獄(インフェルノ)』
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ての物質の振動エネルギー、運動エネルギーを減速させつつ余剰エネルギーをもう一方のエリアへ逃がして加熱する。エネルギー収支の辻褄合わせをする、熱エントロビーの逆転魔法。

たまに見かけるが魔法師ライセンス試験で、A級受験者用の課題として出題され、多くの受験者に涙を呑ませている高難度魔法。だけど、俺や深雪にとっては当たり前のように使う魔法でしかないし、元々対エリア用の魔法だからフィールドからはみ出すルール違反の心配は更々無いに等しい。神経質になる程ではないが、魔法というのはどんな簡単な術式だろうとも油断禁物であり、例え失格を宣告されようが俺らの者達が言わない限り見守っている。

「これで結果は見えましたね、深雪の勝ちだという事を」

「久々に見ましたが、流石とでも言っておきましょうか。敵陣内の気温は二百度を越えたフィールドとなっていますから、急冷凍で作った氷柱は内部に多くの気泡を含み粗悪な水で作られたという事をね」

「気泡が膨張して、熱で弛んだ氷柱はひび割れを起こしています。恐らく最後のシメをするのだと思われますね」

俺、蒼太、沙紀が静かに発言した事で深雪の最後の仕事として敵陣の氷柱は衝撃波が広がった事で崩れ去った。深雪が魔法を切り換えたので、気温上昇は止まった代わりに最後の方だけは、風の刃を放っただけで決着はついた。深雪は一礼をしたら、一気に観客席から湧いた声に手を振っていた。いよいよ俺の番となったので、司会進行役を桜花にやらせて、深雪は会長達がいる所に戻ってきた。
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