第四十三話
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るのはフェイト。
「えと、結局どうすればいいの?」
「どうやら特定の条件にのみ開示するようにオーラを変質させているんじゃないかな?」
それを聞いたなのはが問いかける。
「その特定の条件って?」
「念で万華鏡を通して見よって書いてあるよね」
「うん」
ユーノさんたちが退出してから俺も凝をして確かめたから間違いない。
「この眼、写輪眼って言うんだけど、内緒にしていたんだけど、もう一段階上がある、それが」
「万華鏡写輪眼」
俺の言葉を継いでソラが答えた。
「万華鏡…写輪眼…」
「そ。つまりはそれで見ろって言っているんだと思う」
俺は視線を本に戻す。
『万華鏡写輪眼』
クワッっと瞳に力を入れる。
「その目…」
「表紙の模様と同じ…」
そう。表紙の模様はどう見ても俺の万華鏡写輪眼。
そして、アイオリアの名前が意味する所は…
フェイトとなのはの呟きに答えを返さず、本へと視線を向ける。
そこに書かれていたのは殆ど要件だけ。
世界に孔を開ける魔法。
これは本当に孔を開けるだけなのだろう。
難易度は高いが精々が人一人潜れるくらいの孔を十数秒開けるのがやっとのようだ。
そして、元の世界に戻るために必要な物。
「『リスキーダイス』に『漂流』それと『同行』ね」
呟いた俺に不思議そうな顔をして聞き返すフェイト。
「それって一体どういった物なの?」
ビーっ
その時、部屋のブザーが鳴り、来客を告げる。
『そろそろ30分経つけれど、入っても良いかな?』
備え付けのインターホンから聞こえてくる声はユーノさんのもの。
「あ、はい」
どうやら時間切れのようである。
プシュッっと音がすると、扉が左右に割れ、なのはさんを連れたユーノさんが戻ってきた。
対面のソファに座ると、そのやさしそうな表情をいたずらっぽく変えてユーノさんが問いかけてきた。
「それで?なにか進展はあった?」
その質問はきっと確信しているのだろう。
「……降参です」
俺はお手上げと、両手を肩のラインまで上げて降参のポーズ。
「帰る方法が書いてありましたよ」
「え?それじゃあ」
帰れるんだね、と喜びそうになるなのはさんを押しとどめるように言葉を被せた。
「ただ、必要なものが入手できればですが……」
「必要なもの?それは何だい?僕たちで力になれるなら協力するよ」
強力はありがたいけれど、この世界にあるのだろうか。
「……すごく、難しいと思います。『グリードアイランド』って言うゲームの景品ですから」
「「景品なの!?」」
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