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リリなのinボクらの太陽サーガ
試練
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〜〜Side of ネロ〜〜

出だしから大量のトラップ床の洗礼を受けた私達は、どうにかこうにか罠を潜り抜けて、特殊な装飾が施された扉の前へたどり着けた。ここなら小休憩が取れるので、突然消費する羽目になった体力を今の内に回復しておく。

「もう本当にすみません。つい考察に熱が入っちゃって……僕の悪い癖です」

流石のユーノもここに来るまでにトゲ付鉄球が直撃し、頭から流血する程散々な目に遭った事で隣で反省している。もうわざわざ責める意味は無いだろう、でもイイ笑顔のままなのが少し不安だ。

『まだ探索も序盤なのに、どっと疲れた……』

「マキナ、大丈夫? 辛かったら言ってね?」

「ふむ……意図せず二人の緊張感が解けたようだ。傍から見てすぐわかる程仲が進展している……あくまで結果論に過ぎないけどな」

「あの二人がより仲良くなれたのなら、さっきの苦労も仕方ないと割り切れるかな……」

シャロンの事は今はマキナに頼るしかないから、微力でも私は彼女達を支えたい。だからある程度の危機ぐらいは何も言わず耐えて見せるさ。

床が爆発した時は本気で死にかけたけど……。

「ところでこの扉はどうやって開けるんだ? 罠のせいであまり冷静に探索出来なかったが、ここに来るまでカギの類は一つも見当たらなかった。恐らく近くに開ける方法があるはずだが……」

「こういう扉って、大抵入り口の近くにある仕掛けを動かせば大体開くものなんですよね。これまでの経験から推理すると、多分この辺りに…………お?」

周囲を見回したユーノが、何かを見つけて声を上げる。促されるまま私達もそれを確認してみると、今まで見てきた物とは異なる機械的な装置があった。それは魔方陣のように周囲に細かな結晶が中央を向いて設置されており、中央には一人分の両の手を置くための台座が備え付けられている。なんというか、いかにもと言える装置だった。

『これって……もしかしてこの結晶に力を注ぐ事で道が開くとか、そんな感じなんじゃないかな?』

「隣に何かベルカの古代文字らしきものが書かれてるけど、バグのせいで記憶領域が破損した私ではもう翻訳出来ないな……すまない、力になれなくて」

「心配しなくても大丈夫、私が読めるから。そもそもこれは古代ベルカ語だけじゃない、パラグラフごとに文字の言語が変えられていて、相当な数の言語が混じり合っている。並の学者だと相当手こずるに違いないね」

「ベルカの技術が随所に見られる遺跡に使われてる文字が、まさかのベルカの物だけじゃない!? という事はこの遺跡はベルカと協力関係にあった国家が建設……そもそも戦乱期のベルカが他の世界と同盟を結んでいた事自体が驚きの事実だ! そう考えると今まで純正ベルカと伝えられてきた技術や魔法の中には、かつて存在し
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