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夢のような物語に全俺が泣いた
汚名返上の鉄拳制裁2
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人を床に寝かし、魔術詠唱を開始する。

「命を照らす光よ、此処に来たれ…[ハートレスサークル]」

「こ、これは…全体回復の魔法…!」

「レアスキルか!」

みるみる怪我が直っていくのを見ていたエルフと小人族が驚愕を露にする。
まぁこの世界の回復魔法は殆どが単体向けだからな…だからと言って説明はしないけど。

「っ……ここは…」

「店の中だ」

気がついたケイに答える。
ケイは俺を見てから俯いた。

「負けたんですか…俺は」

「いいや、引き分けだ」

「せやな。まさかベートと引き分けるなんて思いもよらんで。
あんさん凄いな!どや?うちのファミリアに…」

「アホか。改宗は一年たたんと出来ねぇ決まりだろうが」

「そうやったな…」

いきなり勧誘に入るロキを制してケイの前にしゃがみこむ。

「お前が使ったあの術といい技といい…見覚えのあるやつばっかりだったけど…良くやったな」

「…はい……っ!」

「よし。じゃあ帰るか」

そう言って俺は立ち上がる。
そのままカウンターにいたミアにちかより、懐から金銭袋を取り出して目の前に置く。

「凄いじゃないか、あの坊や」

「まぁ、これからもっと凄くなるさ。
今回は一応引き分けだからな…100万ヴァリス置いてく。
足りない分はロキから巻き上げてくれ」

「あいよ…また来なよ?…あの子もたまにソワソワしてるからね」

そう言って影から俺を見ていたエルフの少女に目線を送る。

「なっ!?違います!」

そう言って店の奥へ入っていってしまった。

「ははは…まぁリューはあの時からあんな感じだろ?
もう少し話したいと言うのもあるが…そろそろ帰らねぇと面倒だからな」

「そうかい。んじゃ、またねユウジ」

「ああ。ミアちゃんも頑張れよ」

「ちゃんを付けるんじゃないよ!」

「わはははは!」

そうして俺とケイは店を出た。
後に残ったロキファミリアの面々は、何が何だかと言う感じで唖然としていた。











ケイside

あの後ホームに転移してもらい、談話室に到着。
その直後に二人の女性が現れ、ユウジさんを正座させて説教を開始した。

「良い!?こんなに遅くなっちゃうとこっちだって心配になるんだから!」

「いや、しかしだな…」

「しかしもかかしもないよ!
君はもう少しわた…皆の事も考えないと!」

一人は栗色の髪色でサイドポニー。もう一人は金髪でロングヘアー。
言うまでもなく高町なのはとフェイト・テスタロッサだった。

「また始まったね…」

「ソウヤさん…あの二人って」

「うん。高町なのはとフェイト・テスタロッサ
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