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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
私は貴女に謝りたいんです!早優
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で血が滲んでいる。袴もボロボロで白い素足が露出している。

「くっ、あはっ。まだ、私は諦めるわけにはいかないんです。早優をーー妹を貴女から守るまでは!!」

よろけて、地面に倒れそうになるが足を踏ん張る。キリッと狐を睨みつけると狐はその私の表現が気に入らなかったのか。分身の術で私を斬りつける。私はその猛攻撃を何とか交わしながら、銀狼の傍に戻ってくる。

【おい、優里……。これ以上はマジでヤバイぞ。お前に副作用が来るかもしれない】

(構いません。あの狐を倒すまではーー。私の大切な人を守るまではーーこのシンクロを解く気はありません」

【優里……】

「お兄ちゃんっ!!」

「早優っ!!」

声がした方を振り返るとあの狐が早優を抱きかかえていた。早優の所へ行こうとするが何故か目が眩み、ボヤける。
(シンクロの副作用がここで……)
そこまで考えて、おかしいと思った。何故なら、眠気を感じるから。疲れるだけがシンクロの副作用なのだから。狐を睨むと狐が笑う。

【やっと効いてきましたね。睡眠薬が、ナイフにこっそり塗っていたんですよ】

「なるほど……。だから さっきからなんか身体が怠かったんですね。私は罠にまんまとハマってしまったというわけですね」

狐は私を蹴ると早優を自分の妖力で作った檻に閉じ込める。早優は檻から出ようと暴れているが出ることは出来ないだろう。狐は仰向けに寝転がっている私のお腹を数回踏みつける。銀狼もそんな私を助けようとするが結界を張られているのか、私に近づけない。

【早優をよくも惑わしてくれましたね。貴女には死を持って償ってもらいます】

「……ッ。そんなに簡単に私は殺せませんよ」

腰から短い刀を抜き取り、狐に向けて投げつけるが容易く避けられてしまい。遥か空までいってしまう。

【血迷いましたか?那珂優里、これで貴女もいよいよ終わりですね。何か言い残す事はありますか?優しい私が聞いて上げましょう】

「……………」

私が何か呟くと狐の顔がみるみるうちに変わっていく。私の着物を掴むと自分の方へ引きよける。そんな狐の顔にニヤッと笑うと今度は大きく言ってやる。

【なんて言いましたか?那珂優里】

「耳が遠いですね。もう、結構なお年なんですか?」

【ふざけてないで言いなさい。なんで言いましたか?聞き間違いで無いなら、貴女を今すぐ殺します】

「………仕方ないですね……。こう言ったんですよ、まだトドメも刺してないのに。勝った気になるな、狐野郎ってね」

狐は怒りからかプルプルと震える。私はその狐に再度、地面に突き飛ばされてる。苦しそうに息を吸う私に狐は怒りで燃えている瞳で私を見る。

【気が変わりました。もう、死んで下さい。那珂優里】

ナイフを私の
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