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インフィニット・ストラトスGM〜天空を駆ける銀狼〜
私は貴女に謝りたいんです!早優
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。それで今の早優とあの早優に報われるのなら……」

「………」

私はそう言って、両手を広げる。そして 笑うと、少女に話しかける。

「さぁ、どうぞ。貴女の思いのたけを私にぶつけて下さい。全部受け止めて見せます、だから。最後まで受け止められたら、また一緒に暮らしてくれませんか?早優?」

???

「優里、遅いね」

「そうだな」

僕は向かいに座る一夏とののさんを交互に見る。二人とも罰が悪そうな顔をしている。

「あぁ、そんな顔しないで、二人とも。僕は優里を信じてるから」

(でも、なんでだろう。嫌な予感がする)
ねぇ、優里。危険な事してないよね?また、大怪我で帰って来たら嫌だよ。僕

???

「わたしがあなたのせいでどんな生活をしてきた、教えてあげる」

右拳が右頬に決まる。後ろによろけながらも耐える私に少女は続けざまにパンチを決めて行った。生身の私と違い、シンクロ状態である彼女の拳は重く。息をするのも痛い。

「おかあさんが亡くなって、離れ離れになったわたしを育ててくれたのが今のおとうさんだった。それをあなたは取ったっ」

思いっきりお腹を蹴られ、身体を折って。胃の中にあるものを全部吐き出す。そんな私の顔に彼女の膝が決まる。

「おとうさんは貴女ばかり可愛がって。幼い時もそうだった、貴女ばかり。貴女ばかり、可愛がられて」

鼻血を出している私の頬を交互に殴る少女。
(あぁ、シャルにどんな言い訳をしましょうか?絶対、怒られますね。これ)

パタパタ。生暖かいものが私の頬へ落ちる。

「なんで、笑ってるの……。わたし、お姉ちゃんをこんなにボコボコに殴ってるのに……」

ぼやける視界の中、少女の顔だけが何故か分かった。痛む身体を何とか持ち上げて、少女を抱きしめる。少女は私の胸をポカポカ叩きながらも嗚咽を漏らしていた。

「早優、お姉ちゃんって言ってますが間違えてます。私は男です」

「えっ? ………嘘……」

「嘘つきませんよ。本当です」

「じゃあ、お兄ちゃん?」

「まぁ、そうなりますね」

少女は涙でぐちょぐちょな顔で私を見ると笑った。

「なんで、今。告白するの?変なの」

「私は実際、変ですからね」

「そうなの?」

「えぇ、変ですよ?」

「私のお兄ちゃんって変なんだ。ふふふ」

少女は私の言葉に笑う。
(やっと、早優を解放できた。あの男の魔の手から)

【何やってるですか?早優、その女を殺すんです】

「金狐?」

【早優に触るんじゃないっ!!】

「早優、私から離れて下さい」

私は少女を跳ね飛ばすと狐の攻撃を受ける。横腹を深くナイフが切りつけて行く。ISスーツに染みていく紅い液体に固まる少
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