第四十一話
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戦はたまにやります」
「それに、なのははあんなに弱くない」
なのはが濁し、フェイトがVTRを見てそう答えた。
なのはさんが弱い?なんて驚愕の表情を見せるフォワード陣の面々。
VTRは進み場面は闇の書事件。
まあ、その殆どは閲覧が禁止されているのか、詳細が分るものは殆ど映っていない。
ただ、戦闘場面を抜粋されているだけ。
さらに場面は移り変わる。
映し出されたのはなのはの撃墜。
胸部からの出血が見て取れる。
その後の病棟でのリハビリ。
一時は魔法の行使はおろか日常生活すら危ぶまれたらしい。
その凄惨な光景に目を背ける面々。
そんなフォワード陣とは対照的に冷めた眼でVTRを見るのはフェイトをのぞく俺達。
フェイトはショックだったようだが、なのははだから何?とでも言いたげだった。
自分が経験した挫折を、失敗をさせないように貴方たちを教え、導いているのだと、シャーリーは言う。
「ほんとに丁寧に、一生懸命考えて教えてくれているんだよ」
そう言ってシャーリーは締めくくった。
「それで?これを俺たちに見せた意味は?」
「なのはちゃんにも同じような事になって欲しく無いと思って」
シャーリーが気遣わしげに言う。
「うーん。でもわたしは管理局に入る事は無いだろうから、あんな事起こらないと思うよ?」
「へ?」
なんかあっけに取られているシャーリー。
「だって、わたしは地球でお兄ちゃんのお嫁さんになるんだもの」
そう言って俺に抱きついてくるなのは。
「「「「はあっ!?」」」」
今度は異口同音で驚愕の声が。
「なのは、離れて」
「いやー」
ソラがそれとなく注意するがより一層抱きつく力が増えた。
「な・の・は?」
ソラの顔が笑っているけれど、笑っていない。
「離れますっ!」
ぱっと俺の体から離れるなのは。
ソラも、そんなに怒ること無いだろ。
今のは将来お父さんのお嫁さんになるっ!って言っているようなものだ。
「それに、わたしにはなんでなのはさんがこの世界に居るのかも理解できません」
「…それは、魔法の力で多くの人を助けようと思ったからじゃないですか?」
なのはの疑問にスバルが答えた。
「本当にそうなのかな?」
「え?」
なのはの否定の声に一同の視線が集中する。
「この世界のわたしにはお兄ちゃんも、ママも、ソラちゃんも居なかった。さっきの映像を見ると本当に…本当に普通の女の子だったんだとも思う」
それは皆がさっきの映像で知っている。
「地球には魔法文化は無い。だから、突然出会えた魔法の力、自分が特別に感じられる魔法がそれが
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