第四十一話
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…」
竜の体のまま詰め寄った俺にたたらを踏むキャロ。
「アオ、その体で詰め寄っちゃダメ。キャロが驚いてる」
そう言ったソラは既に人間に戻っていた。
「あ、ああ…」
俺はもう一度、ぐっと四肢に力を込めると人間の姿へと戻った。
姿を戻した事でようやく落ち着いたキャロはある御伽噺を俺たちに語ってくれたのだった。
隊舎の裏にある林を抜けようと歩き始めると遠くの方に人影が。
「あ、ティアナさんだ」
「本当だ」
「自主練かな」
「がんばってるね」
「よっぽど今日のミスショットが悔しかったんだろう」
「……でも、体壊さないといいけど」
その訓練は鬼気迫るものがる。
「まあな。だけどこう言う時は周りの忠告なんて自分が惨めになると思っているだろうから聞かないし」
「……そうなんだ」
「そう言うもんだ、なのは。だから俺達は見つからない内に退散しようか」
「…はい」
次の日からティアナの訓練にスバルが混じっているのを確認。
あー、アレはどうやらスバルの押しの強さに負けたようだな。
「接近戦のコンビ練習みたいだね」
気づかれないように気配を消して訓練を盗み見ていたなのはが呟く。
「…スバルは良いとして、ティアナがな」
「ティアナさんがどうかした?」
「近接を師事する人が居ないから。自己流で危なっかしいね」
「…確かに」
そんなこんなで数日経って、俺達は今日の一般教養の講義を終えて隊舎の食堂へと向かっていると、入り口の方からフォワード陣とシャーリー、シグナムやヴィータが少々強面のままロビーへと向かっている。
ティアナの頬が少し赤いけれど、何かあったのだろうか。
そんな中、此方に気が付いたシャーリーが俺たちもロビーへと誘った。
「昔ね。一人の女の子が居たの」
その誘いを受けた俺達は少々居心地の悪い雰囲気を感じつつもソファにすわり、シャーリーが再生し始めたVTRに目を向ける。
そして映し出されたのは9歳ころのなのはさん。
それも後にジュエルシード事件と言われた事件の映像。
「あ、わたし?」
なのはがVTRに現れた自分をみて驚いている。
そんな本人(?)を前にシャーリーは言葉を続ける。
「魔法と出会って数ヶ月で命がけの実戦を繰り返したわ」
「これ…フェイトさん…」
丁度なのはとフェイトが戦っている所だった。
「私と戦ってる?」
フェイトが驚愕の声を上げた。
うん…、まあ、ね。俺たちのフェイトはなのはと戦っていません。
「え?あなたたちはお互いにぶつからなかったの?」
シャーリーが問いかけてきた。
「にゃはは、模擬
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