第四十一話
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」
「んー?ないよー」
「…そう…なんだ」
少し寂しげな表情のあと、思考を切り替えたのかキリッとした表情にもどる。
「…いったい分岐点は何処なのか」
「え?」
「いや、一体どこでこの世界と大きく分岐したんだろうと、ふと思っただけだよ」
「ああ、それは恐らく俺が生まれた時でしょう」
「は?」
「この世界の俺は生まれていない…もしくは亡くなっているのでしょう。俺が生まれたことで、本来死ぬはずだった人が生き残り、ソラが生まれた」
その後、難しい話を少し俺はユーノと話した後解散する事になる。
「一応帰ったらパラレルワールドについて検索を掛けてみるよ。報告はどうしようか?」
「あ、出来れば俺達も知りたいので報告のある時は俺達も同席したいのですが」
「そうだね。じゃあ、連絡はなのはに入れるから、その時に一緒にと言う事で」
「はい、お願いします」
そう約束してその日の顔合わせは終了した。
さて、昼間の一般常識の勉強が終わると、自主練の時間。
「よっ」
「はぁっ」
バシッバシッっと竹刀がぶつかる音が辺りに響く。
「御神流、薙旋」
なのはの繰り出した高速の四連撃が俺に迫る。
「おっと」
ギリギリでなのはの太刀筋を被せる様に俺も竹刀を打ち出す。
「御神流・裏、花菱」
「にゃ!?」
迎え撃った俺の技に吹き飛ばされるなのは。
「うー、また負けた」
「はっはっは。まだ負けてやら無い」
「むぅ、でもいつか勝ってみせるもん」
「おう、がんばれー」
「あ、終わった?」
「ソラ達もか?」
ソラはフェイトの念の訓練を終えて此方に近づいてきた。
「うん」
さて、そろそろ時間もいい頃合だ。
「隊舎に戻ろうか」
「はーい」
「きゅるー」
うん?今なんかほかの生き物の鳴き声が混じらなかったか?
声の発信源を探して下を向くと足元に擦り寄ってくるフリードの姿が。
「またお前か」
俺はその小さい竜を抱き上げる。
「きゅる、きゅるーる」
「あ、フリード。またキャロのところから抜け出してきたの?」
と、フェイト。
「きゅるー」
どういう訳だか俺とソラにまとわり付く様に懐かれてしまったフリード。
夜もいつの間にか俺たちのベッドに入ってきては丸くなって寝ている。
「フリード、どこー?」
遠くから聞こえてきたのはキャロの声。
「あ、キャロちゃん、こっちー」
なのはが声を返す。
「あ、またフリードがお邪魔していましたか」
「まあね」
キャロが迎えに来ても一向に俺の肩から離れようとしないフリード。
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