ダブルデート
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どね」
「十香なんて凄いよね。5食分もう少しで完食だもん♪」
十香が頼んだ料理はオムライスにチーズインハンバーグ、マルゲリータにチキングリルにステーキがどんどん十香の口に運ばれていく
「あ、十香。ちょっと耳貸して」
「ぬ?マルタ何なのだ?」
マルタは士道とエミルには聞こえない声量で十香に耳打ちをする。それが終わると十香はフォークを手に取り、ステーキを刺して士道に差し出す
「ほら、シドー。あーんをしろ」
「ヘ!?あ、あーん……」
士道は差し出されたステーキをもぐもぐと食べる。さっきのあーんはマルタの入れ知恵したことを実行したのだろう。すると十香はニコッと笑うと
「一緒に食事するとは楽しいものだな」
士道に向かってそう言う。そんな十香の笑顔に士道も自然に笑顔になった。一方のエミルとマルタは二人を見ていてニヤニヤしていた
「何とか足りそうだな……」
伝票に書かれている代金を見ながら、レジに向かうとそこには女性店員のウェイトレスを着ている令音がいた。そしてコミカルなぬいぐるみもポケットから覗かせていた。なぜここにいるのかと思いながら代金を払うと、お釣りとレシートと一緒にメモのような紙があった
『こちらでサポートする。自然にダブルデートを続けたまえ』
メモにはそう書かれており、士道とエミルとマルタは頷くと令音も返すようにコクンと頷く
「……こちら商店街の福引き券です。当店を出て、右手道路沿いに行きますと福引き所があります。よろしければご利用ください」
「ど………どうも」
絶対に行けという感じがすごいした
「福引き?なんだそれは?おいしいのか?」
「いや……食べるもんじゃないからな……まぁ、運試しみたいなのができるんだよ」
「こっからだと少し近いし行ってみる?」
「よし!それじゃレッツゴー!」
四人は店を出て福引き所に向かっていった
福引き所に着くと、そこにはハッピを着た〈早過ぎた倦怠期〉川越に〈社長〉幹本が士道達が来るのを確認すると親指をグッと立てる。フラクシナスのクルーも大変だと3人は思った
「これを回せばいいのだな?シドー」
「おう!良いのを当てろよ!!」
「うむ!では……当たれ────!!!!」
「十香!回しすぎ回しすぎ!!」
そして抽選機からは赤い玉がコロンと出た
「あーこれはハズ───」
「残念だけどポケットティ───」
エミルとマルタがそう言いかけた時、幹本が手に持つ鐘をカランカランと鳴らした
「おめでとうございます!大当たりです!」
「「「………はぁ!?」」」
十香以外の3人はハモるように驚き
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