炎牙の時間(2016/05/16 一部修正)
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郎が俺達の教官を務める?冗談だとしても笑えねぇ、よ!」
俺はそう告げると同時に、カスデブ野郎が地面に着地するより早くその巨体を上空へと蹴り飛ばす。縮地を可能とする脚力と玉璽の相乗効果によるものか、カスデブ野郎は地上から7〜8m上空に飛んだ。
そして、空中で身動きの取れないカスデブ野郎に対して、血痕の道と炎の道の技を放つ。
「Ride fall Bloody roll.soul 1800°×時よ!!」
「ぐぎゃっ!」
空中のカスデブ野郎に近付いた俺は、試験型混成玉璽のノコギリ状のホイールでカスデブ野郎の身体を切り刻むと同時に全身に高速蹴りによる打撃を10数発叩き込んだ。そして―――
「炎牙、無限の煉牢獄」
炎の道と血痕の道の無限の空の複合技、炎牙の檻でカスデブ野郎を囲み、俺は一足早く地面へと着地した。
ちなみにカスデブ野郎が中々落ちて来ないのは、炎牙の檻の炎で発生している上昇気流のせいだ。このまま放って置いたらカスデブ野郎は酸欠で気絶するんだろうけど、どうせなら徹底的にやっておこう。
「……閉じろ、炎牙」
「げふぁああああああぁぁぁぁぁああああぁぁぁ!!!」
俺が告げると同時に炎牙の檻はカスデブ野郎に向かって収束していき、カスデブ野郎の身体は炎の牙で焼き刻まれ、無様な叫び声を上げた後、地面へと落下した。
本当ならGrand Fang Fire Birdを放ちたかった所だけど、そこまでするとこのカスデブ野郎が死ぬ可能性があったから自重することにした。
「………これが格の違いって奴だ。腕力しか取り柄のない獣は身の程を弁えろ」
「しょ、勝負あり!」
打撃と炎、牙による攻撃で全身がズタボロになり、煙を上げているカスデブ野郎に俺がそう告げると同時に、烏間先生から勝負の終了が宣告された。
この後、気絶したカスデブ野郎は烏間先生の部下に回収され、カスデブ野郎を送り込んだ防衛相には今まで通り、烏間先生が教官役を務められる様、烏間先生自身が交渉を行った。
あと勝負終了後、カスデブ野郎の初撃を額で受けたことに対して、有希子だけでなく速水と矢田の2人からも説教されてしまった。
いや、これに関しては俺が全面的に悪いんだけどね。反省はしている。だが、後悔はしていない!!
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