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異世界系暗殺者
炎牙の時間(2016/05/16 一部修正)
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発する様にそう言うと、カスデブ野郎は顔に青筋を浮かべ豹変した。


「て、テメェ!父親の俺を馬鹿にして只で済むと思うなよ!?」
「素人童貞が父親なんて、こっちから願い下げなんだよ。あと、俺は自分より弱い奴から何かを教わるつもりは毛頭無ぇ。今からタイマンで戦ってやるから、それでお前が負けたらここから即行で出て行け。カスデブ野郎」
「……いいだろう。だが、俺が勝った時はお前を含めたE組全員が俺の奴隷だ。どんな苦しい訓練でも泣き言は許さねぇ!」
「上等だ、カスデブ野郎。返り討ちにして、格の違いってもんを教えてやる」


こうして俺は豹変した鷹岡とタイマン勝負をすることになった。周りにいたクラスの皆には少し離れて貰い、職員室から駆け付けた烏間先生とも話をつけ、烏間先生の合図で勝負を開始することとなった。


「……本当にいいんだな、南君?」
「始めて下さい、烏間先生。このカスデブ野郎にはさっさとこの場から去って欲しいんで」
「……分かった。では、このコインが地面に着くと同時に試合開始だ」


烏間先生はそう告げると、手に持っていたコインを親指で弾いた。そして、コインが地面に着くと同時に全速力で突っ込んで来るカスデブ野郎に対して、俺は微動だにせずに突っ立っている。

別にビビってるとか、そんなんじゃない。格の違いってのをその体と心に刻む為、敢えて動かずにいるんだ。と、そんな説明をしている間にカスデブ野郎がその拳が届く間合に入った。

カスデブ野郎は俺の胸部――丁度心臓のある所を狙って大振りで拳を放つ。が、その拳が俺の胸部に届くことは無かった。

何故なら俺が腰を落とし、カスデブ野郎の拳を態と額で受けたからだ。周囲で俺達の勝負を見ていた皆も、俺の行動に驚きを隠せず悲鳴を上げる。

拳が当たった瞬間、カスデブ野郎はドヤ顔を見せたがそれも僅か一瞬で、その顔は大した間もなく歪み、カスデブ野郎は大人気ない叫び声を上げ出した。


「うぎゃああああぁぁぁあああぁぁ!」


そういえば、さっきカスデブ野郎の拳を額で受けたと言ったが訂正しよう。受けたんじゃなくて頭突きで応戦したんだ。奴の拳と接触した瞬間、メキッって音も聞こえたから指の骨に罅でも入ったんだろうな。

俺の額からも多少血が出てるけど、流石に頭蓋骨に罅は入ってないだろう。実際、頭もそこまで痛くないし。まぁ、取り敢えず―――


「お前の全力はこの程度かよ、カスデブ野郎。受け止めるのに指1本使う必要がなかったな」
「ッ!!?」


俺はそう告げながらカスデブ野郎にデコピンを放った。すると、カスデブ野郎は俺以上に額から派手に血を吹き出しながら10m程吹っ飛び、俺はカスデブ野郎の吹っ飛ぶ先に先回りする。


「腕力だけが取り柄のこんなカスデブ野
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