俺たちはここに立っている
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「大丈夫なもんか!!この世界から魔力が消えちまうんだぞ!!全部!!魔導士ギルドはどうなっちまうんだよ!!」
「終わった・・・戦いには勝ったけど・・・僕たちは世界に負けたんだ・・・」
「ジュビアたちが一番恐れていたこと・・・魔力の枯渇・・・」
「うわー!!魔法が無くなる!!魔力が消えていくー!!」
「もうダメだー!!」
「助けてー!!」
「俺たちはどうすれば・・・」
「世界の終わりだー!!」
「エドラスの最後だようー!!」
「ああう・・・」
「ちょっとみんな・・・」
「落ち着いてよ〜・・・」
エドラスの妖精の尻尾メンバーは、皆混乱し、絶望感に苛まれていた。
王都でも、この混乱に人々は絶望していた。
「お父さん・・・浮遊島が全部落ちちゃうよ」
「もう・・・終わるんだ」
「うわー!!」
「きゃー!!」
人々は皆叫び、逃げ惑う。
「大地から空へと魔力が流れ出ておる・・・」
「おばあちゃん・・・」
「神に逆らった我々への罰なのか・・・」
一人の老婆と少女が空に消えいく魔力を眺めている。
そして・・・街の至るところで魔水晶が動かなくなっていき、皆大混乱に陥っていた。
シリルside
「これは魔力ですよ!!」
「魔力!?」
「やばいんだろ?魔力がなくなっちまったら・・・」
「現に・・・浮遊島が落ちてきてますからねぇ・・・」
もし落ちてきた浮遊島が人に当たったりしたら、ヤバイんじゃないか!?
「城下町に戻りましょ!!」
「とうするつもりだ?」
「街の人たちが心配なんです!私たちにも、何かできることがあるかもしれません!!」
「ああ。こっちの俺なら、何か分かるかも知れねぇ」
「こっちの俺なら、きっと何かやれることを考えているはずです!!」
俺たちはウェンディの提案に乗り、エドラス王都へと駆け出した。一体・・・なんでこんなことになってるんだ?
エドラス城にて・・・第三者side
「まさか本当にやってしまうとは・・・しかし・・・」
「わかっている」
ジェラールはリリーに背を向けたまま話を続ける。
「国民は皆混乱している。変化する世界に素早く順応できる人間はそういない」
リリーはただ黙ってジェラールの方を見ている。
「だからこそ、新しい指導者が必要となる。新しい世界の新しい王。不安に怯える民をまとめ、皆を幸せに導く新たな王が」
「なるほど。それを王子が・・・」
「いや・・・私ではない」
リリーの言葉をジェラールは即座に否定する。
「この世界と
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