俺たちはここに立っている
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す」
シャゴットの言う通り、エドラス国全ての大地から、空に向かって魔力が流れ出ていた。
なぜ魔力が空に流れ出ているのか・・・それは、エドラス城でジェラールがアニマを逆展開したためだった。
「王子・・・」
「これでよいのだ。魔力があるから人は争う。だから魔力をこの世界から消滅させる。
逆展開させたアニマを通り、この世界の魔力はアースランドへと流れる。魔力の豊かなアースランドでは、この魔力はすぐに気化し、自然の一部となるのだ」
リリーとジェラールは、逆展開させたアニマを見つめる。
「新たな世界のため、エドラスは一度滅ぶのだ」
ジェラールはその後にやるべきことを、頭の中で考えていた。
次々と浮遊島が落下していく中、さらなる異変が起きていた。それは・・・
「うわぁ・・・!!急に魔法が使えなくなった!」
「どうなってんだこれはーー!!」
「こっちもだ!」
「わー!!どうしよう!!」
「魔法が壊れた!!」
王国軍とエドラスの妖精の尻尾のもっている魔法が使えなくなってしまった。
そして、その魔法からも空に向かって魔力が流れている。
「何が起きてるの?」
ルーシィは事態が飲み込めず、ただ呆然と立ち尽くす。
「魔法が・・・俺の魔法が・・・」
「落ち着けよ!!」
エドグレイが魔法が使えなくなったことに動揺するのをグレイが落ち着かせようとする。だが・・・その場にいる全員、冷静さを取り戻すことができない。
「終わるんだ・・・世界が終わるんだよう」
「シャルル・・・」
「・・・」
「何が起きてるの〜・・・?」
ココ、ハッピー、シャルル、セシリーは魔力の流れていく空を見上げていた。
ガシャ、ゴトッ、ガシャン
「退却だー!!」
「魔法が使えねぇんじゃ戦えねぇ!!」
王国軍は使えなくなった魔法を置いてその場から逃げていく。
「王国軍が・・・」
「逃げやがった。オイ!!やったぞオメーら!!」
グレイがエドラスの妖精の尻尾の方を喜びながら振り返ると、そこには頭を抱えたエドグレイたちがいた。
「ひいい!!」
「魔力が無くなる・・・」
「この世界から魔力が消えるのですわ」
「どうしよう・・・どうしよう・・・」
「だぁーーー!!!」
「みんな!!落ち着いて!!大丈夫だから!!」
ルーシィはみんなを落ち着かせようとするが、エドルーシィが物凄い剣幕で走ってくる。
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