俺たちはここに立っている
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ぬあああああああ!!」
ファウストはナツさんに体を捕まれドロマ・アニム黒天から引きずり出され、ナツさんはファウストを途中で放り投げ、二人は地面に激しく落下する。
そして、胴体を貫かれたドロマ・アニム黒天は、膝をつき、大爆発を起こす。
(ワシは・・・ワシはこんなものを欲しがっていたのか・・・)
ファウストは俺たちの方を見て恐怖を感じているようだ。
その目はまるで、絶対的な力を持つドラゴンに睨まれ、絶望と恐怖に怯えるようであった。
「た・・・助けてくれ・・・」
ファウストはそう掠れた声で言い、そのまま倒れて意識を失った。
「へへっ」
「ギヒッ」
「はぁっ」
「ははっ」
俺たちはそれを見てそれぞれ笑みをこぼす。
「かーっはっはっはー!!王様やっつけたぞー!!こーゆーよ何てゆーんだっけ?あっ、チェックメイトか!!」
「ナツさん、それを言うなら王手です」
「二人とも・・・それは王様をやっつける前の宣言ですよ」
「ギヒッ。バカが」
俺たちはドロマ・アニムを倒したことにより、全員が安心して喜んでいた。
すると突然、足場が大きく揺れ始める。
「な・・・なんだ?」
「地震ですかね?」
「ま・・・まさか敵の増援!?冗談じゃねぇぞ・・・さすがに、魔力が空っぽだぜ)
俺とナツさん、ガジルさんがその揺れにビビっていると、
「ち・・・違います・・・アレ・・・」
「「「?」」」
ウェンディが空を見上げて震えているのに気づき、俺たちもそちらを見上げる。
そこでは、エドラス特有の浮遊島が全て地上に落ちてきている光景だった。
「浮いてる島が・・・落ちてきた・・・」
落ちてきた浮遊島は、次々と地面にぶつかっていった。
第三者side
シリルたちのところで起きた異変は、他の至るところでも見ることができた。
「な・・・何これ・・・」
「「オイオイ!どうなってやがる!!」」
「ひいい!!天変地異だー!!」
「「「「「うわああああああ!!」」」」」
ルーシィたち、エドラスの妖精の尻尾と王国軍が戦っている場所でも、浮遊島の落下に全員が驚いている。
「な・・・まさか・・・あれをやる気か!?」
「ちょっと!?シリル!!」
そんな中、いち早く何が原因かわかったエドシリルはある場所へと駆けていった。
「エドラスの浮遊島はこの世界の魔力で浮いています」
シャゴットは幼いエクシードたちを抱えながら呟く。
「それが落下を始めるということは・・・つまり・・・この世界から魔力が消えているので
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ