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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
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【来たれ、神威の車輪】

【プレラーティーズ・スペルブック】

・召喚魔法(召喚されるのは本)
・海魔召喚(数は消費魔力に比例)
・詠唱式【聖女を求め、狂った騎士は、禁忌の術に手をつける】

発展アビリティ

【耐異常】H 【武芸】H 【精癒】G 【騎乗】I





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「相変わらず、規格外だねぇ……」

俺のステイタスを共通語(コイネー)に直して羊皮紙に書き写してくれているバルドル様がおもむろにそう呟いた。

「……あの、バルドル様」

「ん? どうしたんだい?」

「……なんで、何もきかないんですか? その、俺の異常性とか、いろいろと……」

「それを聞いて、君は答えてくれるのかい?」

その返答に俺は黙り混む。
この世界とは別の世界で死んで、力をもらってやって来た。
……なんて、とてもじゃないが言えるようなことではない。

「君が何に対してそう感じているのかは、僕にはよくわからない。 けどね」

はい、と自身のステイタスが書き込まれた羊皮紙を俺に手渡したバルドル様は、よいしょ、と俺の前に座り込んだ。

「五年前のあの日、君が僕の恩恵(ファルナ)をその身に刻んだときから式は僕の眷族(家族)なんだ。それだけは変わりないし、それだけが事実だ。なぁに、話したくなればいつでも話すと良い。 僕は永遠不変の神様ぢからね」

その言葉に、どれ程救われてきたか。
どれだけ守られてきたか。


「……俺は」

「ん?」

「……俺は、あなたの眷族(家族)になれて、本当に良かったと思っています」

「うん、そういってもらえると僕も嬉しいよ」


そう言って、神様(バルドル様)は、優しく微笑んだのだった


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