暁 〜小説投稿サイト〜
夢のような物語に全俺が泣いた
汚名返上の鉄拳制裁
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に何の用や?」

「なぁに、簡単なことだよ嬢ちゃん。
俺と賭けをしよう…勝てば官軍負ければ屍。
勝者にはタダ飯、敗者は今この店にいる全員の勘定を受け持つんだ。
勝敗が決まったあとも、どれだけ頼み、どれだけ飲もうが会計は敗者が全て支払う。
簡単でシンプルだろ?」

「ほほぉ…賭けねぇ?
一応聞いとくわ。勝負の内容は?」

「この喧嘩を利用しようか。
こっちの少年はうちのファミリアでね。
そこの駄犬に怒りを持っているわけだ…。そっちの駄犬もその気なようだし、
どちらかが倒れるまでってのを条件にしようか?」

…そういうことか。
行きなりの喧嘩で騒動を起こすよりも、正式な場所でやらせる。
敗者は屍…確かに、金をスルって言う意味ではそう言うようにとれるしな。

「あんさんはどうしたいんや?ベート」

「はっ!こんな雑魚に負けるわけねぇだろ!当然やるに決まってる!」

「そうか。その勝負、受けるで」

「グッド…では始めようか」

ユウジさんはそう言って指を鳴らした。
その瞬間、俺と犬野郎が光に包まれ、その場から姿を消した。









ユウジside

「なっ!?」

「消えたっ!」

「ちょ、アンタ何したんや!」

奴さんらが口々に騒ぎ立てる。

「慌てんなよ。
会場をこの場所にするわけにはいかんだろうが。
二人は別空間に転送した。その様子は…っと。このモニターで見れる」

俺は再度指をならし、魔法でモニターを出す。
そこにはケイと駄犬が向かい合っている映像が写されていた。

「よし。お二人さん、聞こえるか?」

俺はモニターに向かってそう言った。







ケイside


『お二人さん、聞こえるか?』

気がついたら芝生の、生い茂る空間にいて、犬野郎と対峙していた。
そこへ聞こえてきたユウジさんの声。

「聞こえます」

『よし、じゃあ開始の合図で始めてくれ。
準備は良いか?』

「はい」「ふんっ…」

俺は腰を落とす。
今は武器を持っていないが犬野郎は腰に二つのダガーをぶら下げている。

『始めっ!』

「だらぁ!」

「はあっ!!」

ユウジさんの開始の合図でお互いに飛び出した。

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