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夢のような物語に全俺が泣いた
ファミリア
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驚くのは無理無いだろうけど、君の思っている人物と同じだと思う。
よろしくな!」

織斑の次は平賀ですか。
どうなってんだよこの世界は…クロスオーバーか何かなのか?

「はいはーい!理子はぁ、峰理子って言うんだ!
初めましてでよろしくね!」

……もう、なにも言わない。
何でここにいるのかとかどうでもよくなってきた。

「あ、えっと…ユウ・E・ラドクリフです。
困ったことがあれば相談に乗りますので…よろしくお願いします」

オドオドと自己紹介するのは黒髪ロングのおしとやかな少女。
綺麗と可愛いが入り交じった可憐な少女だ。

「ん、俺か」

最後は先程ゼウスをアホ呼ばわりした青年。
ゆっくりと立ち上がり、俺を見据えるようにして見た。

「俺はユウジ・A・ラドクリフ。
日本国名は赤志ユウジで通っている。一応このファミリアの団長をしているが、基本暇をもて余している。
用があれば訪ねてきてくれて構わんし、悩みがあるのなら相談にも乗ろう」

黒い髪を逆立てるように整え、明らかに強者の風格を醸し出す。
この中で誰が一番強いかなんて、人目見れば分かるぐらいに強い…。

「さて、まだ紹介してないやつはいるが今は良いだろう。
取り合えずこの世界のチュートリアルを始めよう」

再びゼウスの音頭に戻る。

この世界迷宮都市オラリオは冒険者の集う町である。
この世界には様々な種族が存在し、冒険者達は日々ダンジョンに潜る。
そこで出現するモンスターは、狩ればお金に替わる魔石を落とし、奥にいけば行くほどモンスターは強くなる。
さらに、ダンジョンに潜るためには所属するファミリアを定め、ギルドへと告知しなくては入ることを禁止されている。因みに忍び込める位に警備は雑なのだそうだ。
ファミリアとは、主神となる神の下、眷族になることでこの世界の命あるかぎり神の恩恵を受けとることが出来る。恩恵とは基本的にステイタスと呼ばれる自分の技量を持つことが出来、更には努力することで経験値を蓄積し、強くなっていくと言う言わばRPGの様な感覚である。
ただゲームと違うのは、死んだらそのままゲームオーバーへとつながり、一生を終えること。
冒険者の少数はダンジョンに潜って帰らぬ人と変わり果てることも少なくはないらしい。

「っと、こんなところか?」

「…なら俺はゼウス…様の眷族になれば良いのか?」

「端的に言えばそうなるが、嫌なら別に構わない。
強制はしないし、無理強いもしない。だが、他のファミリアに行くよりかはここの方が居心地は良いだろうし同類だって存在する。強くなるにもここが一番効率的で最速だろうし、デメリットを見積もってしてもメリットが9割を占めるくらいだ」

「………なら」

そう言って俺は立ち上が
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