暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
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でさえ心意についての殺害の可能性については言及してこなかった。あまり内心を明かさないというか、どこか食えない奴であっても、おそらくそれはただ単に知りえていないのだろう。
チラ、と。
真正面に座る小さな幼女――――もとい少年に視線を向ける。
俺は知っている。この小さな体躯が提示した可能性を。いや、俺だけじゃない、ユウキもそうだ。
ALO事件の最期にこの少年が
現
(
だ
)
したあの白い槍の正体は、正直今でもそこまで解かっている訳じゃない。いや、解かりたくないというのが真相かもしれない。
だって、それを認めたら本当にコイツは殺人――――
「キリトにーちゃんも調べてるくらいなんだから、本当にいたんだね、死銃」
「ね。ボク、まだ半信半疑だったんだけどなー」
信じたくなかった。
言外にそう言う二人に、同意の返事を返すのをかろうじて堪えた。
クリスハイト――――総務省仮想課、菊岡誠二郎との対談で、未知のテクノロジーによる殺害については否定していたが、やはり俺の心は重かった。なぜなら、俺は殺人の可能性を認識し、理解しているからだ。
六王の
参謀
(
ブレイン
)
であったシゲさんが動いているならば、おそらくあの老人も確信をもっているのだろう。俺やレン達とは違い、確固たる意志を。
「………………」
「……ねぇ、キリト。その、いた?死銃っぽいような人」
「いや、俺も
GGO
(
ここ
)
に来てすぐだから、なんとも」
「来てすぐにあんなおねーさんと一緒にいるトコを見ると、やっぱりキリトにーちゃんはキリトにーちゃんだなー」
どういう意味だよ、と目を半眼に――――
「アスナに報告しよっかなー」
「すいませんそれだけはやめてください」
額を天板に打ち付ける俺に、悪魔のような笑い声が頭上から降ってくる。
悔しいが、ことをアスナに知られたら何を言われるかもわからない。ここはどうやら大人しく人質を取られてやるしかないようだ。
「と、とにかく、死銃とはこのBoBで会うしかないな。俺はFブロックだけど、レン達は?」
「ボクはBブロックだよ」
「こっちはCだね」
ということは、少なくともこの三人は予選トーナメントで当たることはない訳だ。六王(仮)の身としては、このバケモノらに勝てる見込みがどう考えても出てこないのでありがたかったりするのだが。
いや待て。そうなったらなったで
死銃
(
ヤツ
)
の銃口の先に命を張ってまで出なくても良くなってるのではなかろうか。
う〜ん、と悩む俺の前で、ユウキがためらいがちに口を開いた。
「でも……でもね、キリト。ちょっといい?」
「ん?」
「実はここに入った時――――」
そこから、普段のユウキにある快活さがいくらかナリ
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