暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico24彼の居ない時間の中で・・・〜Sad days〜
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てくれるはずですわ」
咲耶ちゃんとも別れて、「はやて。行こうか」クラスメイトの子らと喋り終えたシャルちゃんのお誘いに「うん」頷いて、一緒に教室を出る。わたしら2組のムードメイカーのシャルちゃんも普段よりずっと沈んでて、今日1日このクラスはずっと静かやった。
シャルちゃんと一緒に廊下に出たら、「迎えに来たわよ、シャル、はやて」アリサちゃん達が居った。すずかちゃんもなのはちゃんもアリサちゃんもフェイトちゃんもアリシアちゃんも、みんないつものような明るい雰囲気やない。
「おおきにな、アリサちゃん」
「ありがと」
「シャルはともかくとして、はやては危なっかしいんだから。足の事もそうだけど、その・・・ほら」
アリサちゃんの言わんとしてることは判る。ルシル君の事や。シャルちゃんもわたしも落ち込み過ぎてあれから食事も睡眠もあんまり取ってへん。そやからしばらくはアリサちゃん家の車で送迎してもらうことになったんや。
「今日も本局へお見舞いに行くんだよね・・・?」
すずかちゃんの問いに「うん」ってわたしは即答する。お見舞いって言うてもルシル君とは会えへんけど。集中治療室の室内へは医務局に勤める人しか入られへん。そやけどガラス越しにベッドに横たわるルシル君を見ることは出来るから、そのために医務局へ向かう。
「あの一件でわたし達みんな仕事がお休みだし、毎日ちゃんとルシルに会いに行けて良かったよね」
アリシアちゃんがそう儚げに笑みを浮かべる。わたしらチーム海鳴は無期限の休暇をそれぞれ所属してる部隊の上官から言い渡されてる。ルシル君の事、リンドヴルムの事でいろいろと精神的に参ってるやろうからって。
正直、そのお気遣いにはお礼を言いたい。こんな状態で現場に出たとしても、絶対にミスする。そやけどシグナムとヴィータとシャマルは、その休暇を断って今日も仕事に行った。シャマルはルシル君の治療のために、シグナムとヴィータは体を動かす方が、気が紛れてええってことや。
「私たちも一緒していいかな?」
「もちろんや。その方がルシル君もきっと喜ぶと思うから」
ルシル君。海鳴市の空は青く澄んで晴れ渡ってるよ。それやのに、わたしの心の内は曇ってる。ルシル君がひとり居らんだけでこんなに寂しいんやよ。お願いやから早く起きて、またわたしに笑いかけて、名前を呼んでな・・・。
†††Sideはやて⇒シグナム†††
「はぁぁぁぁぁーーーーッッ!」
――紫電一閃――
「ぐあぁぁぁぁーーーーっ!」
魔導犯罪者を一閃の下に斬り伏せる。“レヴァンティン”からカートリッジを排莢し、局より支給される新たなカートリッジを装填する。私とヴィータは、所属する第2212航空武装隊の仕事としてある魔導犯罪グループの摘発を行っていた。私がい
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