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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico24彼の居ない時間の中で・・・〜Sad days〜
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不安だしな」

「リインひとりでもお使いくらい出来るですよ」

「そう言って一度、迷子になったじゃねぇかよ」

「それは・・・そうですけど・・・」

そんな会話をしながら自販機に向かったヴィータとリインを見送って、手術室の方を見た。あれから10時間も経ってるのにルシル君の手術はまだ続いてた。

「ルシル君・・・。神様、どうか・・・どうかお願いします。ルシル君を助けてください」

指を組んで祈る。神頼みしかわたしに出来ることはあらへん。悔しい。そんなことしか出来ひん自分の無力さに腹立たしさを覚える。

――守るべきはやてが居ると思わせてくれるから強くなれる――

ルシル君がそんな嬉しいことを言うてくれたからわたしも・・・

――わたしも守るよ。ルシル君の事。ルシル君を傷つける人が居ったら、わたしが守ったげるからな♪――

そう約束、誓ったはずやのに。何も出来ひんかった。ただ眺めて、叫んで、ルシル君が殺されかけるまで何も・・・何もや。また溢れ出てくる涙。悲しみやのうて悔しさから出てくる。強くなりたい。シュヴァリエルって人すらからもルシル君を助けられるように。

それからさらに2時間。すずかちゃん達も目を覚ましたことでわたしらみんなで寄り添って、リンディ提督とクロノ君も戻って来た頃、ついに手術室の扉が開いて、シャマルにティファレト先生、他10人ほどの医務官さん達、そんで体中に包帯、チューブやコードが付けられたルシル君が移動ベッドに乗せられて出て来た。

「集中治療室に移動させます。しばらくは面会謝絶となりますから注意してください」

さっき説明してくれた医務官さんがわたしらにそう言って、ベッドに乗るルシル君らと一緒に集中治療室へ去ってった。

「シャマル」「ティファ」

わたしらのところに残ったシャマルとティファレト先生。2人は「全力は尽くしました」って言うて、その場にへたり込んだ。今にも気を失いそうなほどに顔色が悪くて、疲れ切ってた。

「ティファ。ルシルはどうなの? しばらく峠が続きそうって聞いたけど・・・」

「お嬢・・・。間違いないです。いくら魔法や医学が進んでいても、救えない人は居ます・・・。だけど・・・」

「ルシル君は必ず助けます! 絶対です!」

ティファレト先生やシャマルが強い意志を見せてくれた。

・―・―・終わりや・―・―・

あれから数日。ルシル君は未だに集中治療室で、予断を許されへん容体や。そんでシャマルもあれから家には帰って来てへん。泊まり込みでルシル君の治療に当たってくれてるからな。

「はやてさん・・・?」

「あ、ごめんな、咲耶ちゃん。ルシル君はきっと大丈夫。大丈夫や」

「そう・・・ですわね。ええ、きっとまたあの笑顔をわたくし達に見せ
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