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ソードアート・オンライン 瑠璃色を持つ者たち
第五話 第一層フロアボス攻略戦
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、これに屈するリュウヤではない。

「喚くな」

たった一言。口から溢れでるように放ったつぶやきだった。

その声は、その表情は、この世界初の情報屋を営むアルゴでさえポーカーフェイスを崩してしまった冷圧。
受け止めきれるはずもなく、彼らは一瞬にして口を噤んだ。

「えらいえらい、ちゃんと静かになったな。で、質問だが、俺がビーターだって言う証拠は?」

だがそれも刹那の時間。コロッと態度が変わり、まるで“犬の躾けがうまくいった”時のような笑みを浮かべる。

コロコロと変わる彼の態度についていけない彼らは混乱しそうになるが、ある一人が吠えた。

「お、お前、ボスと戦ってたじゃんか。それってボスのスキル分かってたってことだろ!」

そういえばそうだな、という声が上がり始める。やはり彼は罪を軽くしたいただのビーターなのかーーー

「だから?」

もはやその一言だけで反論の声を押し黙らせる。

「それさ、状況証拠だろ?んなもんあてになんのか、あ?物的証拠は、どこにあるかって聞いてんだよ、俺はさ」

訊いているのに訊いていない。何も言わせる気がないのか、苛立ちによる威圧なのか。

「ほら、俺が《ビーター》だなんて証拠はどこにもない。他になんか言いたい奴は?」

無論、誰もいない。言えるはずがない。

「そんじゃ結論だ。お前らにあいつを責める権利なんてない。ここでピーチクパーチクほざいてる暇があるなら、とっととこっから出て結果を伝えるべきだろ」

しぃん、と部屋が静まる。誰も声を出そうとはしない。リュウヤもまた言いたいことを言い終えたのか、言葉を発さず、身を翻して次層への階段へと向かい始めた。

だがそれに待ったをかけるプレイヤーが一人。

「お前、さっきから言いたい放題言ってくれやがったが、そういうお前はどうなんだよ。ああ!?」

それはここにいる全てのプレイヤーの総意だった。

誰かが口にしてくれるのを待っていたのだ。

抑えきれなかったプレイヤーは大声で怒りをぶつける。
それに対し、リュウヤは半身だけ振り向いた。



「俺、なんも悪くないじゃん」



逆になぜそんなことを聞かれるのか分からないといったように。

「だって、俺ディアベル助けに行ったし。てめえらが腰抜かしてる間、囮だってしてやったじゃん。どこが悪いの?俺、分かんないなぁ」

自分は“善”でお前らが“悪”だと言うように。

「だからお前らにはない権利だって持ってる。《ビーター》をとことん責める権利がさ。ほら、お前らの分まで責めて責めて責め続けてやるから気にすんな」

さもお前らのやれないことを“やってやる”と言いたげに。

「そんじゃな〜」

再度身を翻し、手をひらつかせなが
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