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ソードアート・オンライン 瑠璃色を持つ者たち
第五話 第一層フロアボス攻略戦
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たは休んでろ」

「……」

「リュウヤ?」

「ったりまえだろ。これ以上俺にやらせんな。死ぬわ」

「死にたくないならこんなことするなよな」

「アホぬかせ。誰もボスに突っ込まねえからLA取るチャンスだと思ったんだよ。お前のせいで取り損ねることになったけどな」

「だからって一人で立ち向かえるなんてあんたすごいよ」

「はっはっは、だろ?俺ってば最強。……そんなことより、目の前のボス倒してこいや。もう体力も少ない。仕留めれなかったら俺がLA取るぞ」

「冗談だろ?」

不敵な笑みを浮かべて、キリトはボスへと突っ込んでいく。それに追随するのはもちろんアスナ。

ボスの体力はもはや残りカスのようなもの。負ける気がしなかった。

そしてリュウヤもまたボス戦の幕が降りるのを感じた。

五分後、キリトのソードスキルの一撃により《インファング・ザ・コボルトロード》はポリゴンの散りとなって消えた。






「なんでだよ!」

その一言から始まった。
祝勝ムードが一転、断罪の場へと変わったのは。

一視点のみから見れば、ディアベルのパーティーメンバーたちの言うことはごもっともと言えるだろう。

ボスが使うスキルを知っていたなら教えておいてくれればよかったじゃないかと。

だがしかし、ボスを倒したキリトはこう言える。スキル変更があることに気づいたのはついさっきだと。

けれどキリトはそう言わなかった。たとえ言ったとしても相手の激情を煽るだけだからだ。

だから彼はあえて泥をかぶった。
《ビーター》という名をつけられて。



「ーーーってことだよ」

「ああ、そゆこと」

キリトが姿を消した直後のこと。
斧を担いだエギルに話を聞いていたリュウヤは納得したというように頷く。

エギルがリュウヤに先ほどのあらましを教えていたのは、リュウヤが「どゆこと?」と言い出したからだ。

ふんふん、としきりにうなずいているリュウヤの隣でアスナは少々の怒りを孕んだ声で彼に問うた。

「あなた、さっきのが分からなかったの?」

理解しなかったお前はバカなのか、言外にそう告げるアスナ。加えてこうも言っているのだ。
キバオウの暴論を捌いたあなたが分からないわけないでしょうと。

だからリュウヤは答えた。

「俺は、最低だからな♪」






「だから、あんなやつもうレイドに入れなければいいんだよ!!」

「そうだそうだ!ディアベルさんを犠牲にしてまでLA取りに行くやつなんか信用ならない!」

わーわーと怒号が飛び交うボス部屋。
キリトが立ち去ってから、この後どうするかの議論をしていたはずなのに、いつの間にか誰が悪い悪くないといった責任の
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