第五章
[8]前話 [2]次話
「待っていたか、諸君」
「出て来たか」
「メンインブラック」
「遂にな」
「この時が来たんだな」
皆彼の姿を見て言いました。
「それじゃあな」
「いよいよな」
「やるか」
「戦いだ」
「スカイツリーを賭けた」
「私は約束を守る」
絶対にもとです、メンインブラックは言うのでした。
「絶対に」
「だからか」
「スカイツリーを消す」
「そうするというのか」
「そうだ」
如何にもというのです。
「十二時になれば」
「狙撃兵に連絡しろ」
総理は実況を観て言いました。
「すぐにだ」
「メンインブラックをですね」
「これより」
「そうだ、射殺を許可する」
総理は迷っていませんでした。
「スカイツリーを守りだ」
「そして、ですね」
「そのうえであの怪人も倒す」
「そうするのですね」
「メンインブラックは危険だ」
総理はこのことがよくわかっていました、彼がこれまで何をしてきたのかをよく知っているからこそなのです。
「ここで何としてもだ」
「射殺してそのうえで」
「スカイツリーを守り」
「そして、ですね」
「以後の憂いも取り除くのですね」
「そうだ、危険だ」
あまりにもというのです、メンインブラックは。
「ナゾー博士や黒バットもそうだがな」
「そうですね、では」
「これよりですね」
「狙撃兵により射殺を」
「責任は私が持つ」
総理はここでもこう言いました。
「ではいいな」
「わかりました」
官僚の人達は総理に確かな声で答えました、そしてでした。
すぐに狙撃兵が狙撃用意に入りました、狙撃兵の人達はビルの屋上やヘリの中からです。メンインブラックに照準を当てました。
今まさに十二時になろうとするです、その時に。
「ハハハハハハハハハハ!」
「!?この笑い声は」
「まさか」
「黄金バット!」
「来てくれたのか!」
見ればです、自衛隊のヘリのうちの一機の上、ジャイロのそこにです。
黄金バットが立っていました、闇夜の中に黄金に光輝く身体と髑髏のお顔を浮き上がらせてです。裏が赤い黒マントをたなびかせて両手を腰の横にやって立っています。
それを見てです、皆言うのでした。
「何という場所にいるのだ」
「何時の間にそこに」
「まさに神出鬼没だな」
「今も」
こうしてでした、誰もがです。
黄金バットの突然の登場に驚きました、ですが。
メンインブラックはその黄金バットを見てです、こう言いました。
「黄金バットか」
「・・・・・・・・・」
黄金バットはメンインブラックの言葉にです、無言で頷いて答えました。メンインブラックはその彼の頷きを見てです。
メンインブラックはあらためてです、こう言いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ