目が覚めたらそこは…
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ていた。
「ど、どうすれば…!」
「まぁ、戦うしかないだろうな」
「そんな!?ミノタウロスは推奨Lv2でLv1の僕なんかじゃ歯が立たないんですよ!?」
その1と2の間にどれだけ差があるんだ?
「そのLvってのは知らんが…逃げて駄目なら勝って通れば問題ない」
特典も試したいしな…。
「それは――ひぃっ!?」
ミノタウロスは拳を振り上げ、俺に向かって降り下ろす。
自分に向けられた訳でもないのだが、白い髪の少年は自分の事のように縮こまってしまう。
「ふっ!」
先ずは装備の具現化。
創造するのは盾。強く、硬く、神秘的な盾。
”ガィンッ!”
「――え?」
辺りに響いた金属音に、白い髪の少年は顔を上げる。
そこには神々しい盾を持ち、ミノタウロスの拳を受け止めている少年が立っていた。
良かった……これで駄目だったらお釈迦に帰り咲いてたぜ。
兎も角、このアイギスの盾で受け止められる位は理解できた。
後は武器だが――――
”ザシュッ!ビシャアッ!”
武器を具現化させようとした時、俺の目の前にいたミノタウロスが斜めに真っ二つ。
そこから吹き出る鮮血が、俺と少年にかかった。
「え………あ……?」
「う………おぇぇえ…!」
少年は「何が?」と放心し、俺は初めての光景に嘔吐した。
「…大丈夫だった?」
気持ち悪さを我慢しながら声のした方を見上げる。
そこには金髪の、見た目そのままに騎士ですと言うような女性が立っていて、こちらを無表情ながらに見つめていた。
「ひひゃぁぁぁぁぃい!」
突如、奇声が洞窟全体に響き渡った。
声の主は隣にいた少年。叫んだと思ったらそのまま立ち上がり、先程よりも早く走り去ってしまった。
「うぇ…何なんだ一体…」
俺はヨロヨロと立ち上がり、再び女性に目を向ける。
若干落ち込んだようなその顔は、まぁわからんでもない。
「おいアイズ!仕留めたか?!」
その後ろから男性の声が聞こえる。
「ん…仕留めた」
駆け寄ってきた男性は……犬耳?
あれ?俺ってば目が可笑しくなったのか?
「あん?何だこのガキ…さっきのガキといい…トマト野郎かよ」
………は?今なんったこいつ?
トマト野郎?…確かに前進血みどろで真っ赤になっているがそんな言われかたされる筋合いは持ってねぇぞ?
「あ?何だその目はよぉ…?」
犬耳の男は俺に積めよって来る。
俺も立ち上がり、メンチを切りあうようにして犬耳を睨む。
「何か言ったらどうなんだ?あぁ!?」
「あんたは何処のチンピラだよ?あ?
目覚めれば何処かも知らない洞窟で、ミノタウロスに追いかけ回されるわ反撃しようとしたら鮮血浴
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