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ダンジョンに転生者が来るのは間違っているだろうか
ダンジョン
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、そうか、と苦笑いを浮かべるハーチェスさんだったが、直ぐに俺達に指示を出して三階層へと向かう。

先頭はスウィードが務め、その後ろをパディさん。後は皆自由に並んでいる。(流石に、魔導師であるリリアさんぎ最後尾ということはなかったが)

ハーチェスさんも、四階層まではこの布陣でいくつもりらしく、俺達は手を出さないように言われている。

「暇っすね〜」

「仕方ないわよ。 今はスウィードの実戦経験を積まなくちゃだし。 まぁ、物足りないのは同意よ」

「フッ、ではこの僕を見ておくといい。 この美しさに、時間も忘れて見惚れてしまうだろうからね! あぁ!こうして仲間の目も釘付けにしてしまうなんて、僕は僕のこの美しさが怖いよ!」

「長ぇよ、ちょっと黙ってろ」

「…………」コクリ

「フッ、嫉妬はよくないな、ヒル」

「皆さん、本当に自由なことで……」

一応、三階層だけど、ダンジョンだきらね?ここ。


「……四匹来ますよ」

「構えて、スウィード」

「は、はいっ!!」

腰に帯刀していた【烈】を抜こうとしたスウィードだったが、その動きは、ハーチェスさんの待てという言葉に止めさせられた。

「一度、弓を使って二匹仕留めてみて」

「え? あ、はい」

団員の中でサポーターも務めているパディさんから弓、【ハント】を受け取った。
ちなみに、先程の【烈】も、この【ハント】も、今スウィードが身に付けている防具も含めて、全てこのダンジョンの上、摩天楼(バベル)の四階〜八階にある【ヘファイストス・ファミリア】のテナントで仕入れたものだ。これ、俺達先輩組からのプレゼントだったりする。
俺達の資金からして、もっといいものを買ってやることも出来たが、ハーチェスさんの武器に振り回されるようではダメだからね、という言葉によって、テナントで買ってやったのだ。もちろん、本人の希望を含めてだ。あ、【烈】は俺からね。
流石に、【物干し竿】みたいにバケモノ長いのは遠慮していたが、やはり刀は使いたいとのことなので頑張って撰んだ。お値段、一七〇〇〇ヴァリス。

ギリギリと弓の弦を引き絞るスウィード。
やがて、通路の奥から姿を現した四匹のコボルト、その先頭にいた個体に狙いをつけ、矢を放った。

『ガウッ!?』

見事に胸に突き刺さった矢は、核である魔石を破壊したのだろう。短い鳴き声を上げたコボルトが灰となる。
一瞬、何が起きたのか分かっていなかったコボルト達だったが、すぐにそれがスウィードのせいだと視認すると唸り声を出して駆け出した。
だが、スウィードはそんなコボルトを気にかけずに、すぐ次の矢を構えていた。
放たれた二本目の矢は、今度はコボルトの目に突き刺さる。だが、先
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