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SWEET DREAM
 
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こぼれた涙を拭いながら土方を抱きしめる。 宥めるように髪を梳きながら、やっぱコイツの髪気持ちいいわ〜とか背中気持ちいいな〜とか、自分と体格の変わらないごつい男相手に思うにはありえないことを考えてしまう。もうダメだな、俺。
土方も背中に手を回し、ギュッと抱きついている。まるで離れたくないのだと言わんばかりだ。しばらくそうやって抱きしめていた銀時が、ふと土方の目を見る。
「・・・責任とってくれる?」
いきなりの話に面食らう。一体何の責任だよ。
「? 何のだ?」
わけが分からないといった顔で銀時を見上げる。
「どうやら俺、お前に惚れたみてぇだから、これから面倒見てくれ」
「な・・・っ!!テメッ!!」
ガバッと起き上がろうとして、腰に痛みが走る。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
伏せながら、今言われたことを反芻する。
(惚れた?俺に?今確かにそう言ったよな。何なんだ?ただの息抜きじゃねぇのか?ええぇぇえ?!)
頭を枕に埋めグルグルしていると、
「嘘でも冗談でもねぇから。覚悟しろよ?俺ぁ、しつこいぞ」
「〜〜〜っ、はぁ〜そうかよ、勝手にしろや」
”俺も惚れてるよ”とは言えなかった。 いつか・・・言える時が来るのだろうか。

まぁ、それまではせいぜい口説かれておこう。くすりと笑い、ちゅっと土方は銀時にキスをした。


                                       fin
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