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異世界系暗殺者
矜持の時間(2016/05/16 一部修正)
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なり、二度と先生を殺れませんねぇ」


殺センセーが嘗めきった顔で堀部にそう言うと、堀部は顔と触手に青筋を浮かべ、ブチ切れ出した。しかし、殺センセーの説教は続く。尤も、その説教も堀部の反応を見る限り、聞いているとは思えないが。

そして、堀部が再び殺センセーに襲い掛かろうとした瞬間。堀部のクビに何かが打ち込まれた。すぐに意識を失ったことから考えるに、麻酔弾の類だろう。ちなみに発射したのはポチだ。


「すまないね、殺センセー。この子の精神状態ではまだ登校できない様だ。転校初日で何ですが、暫く休学させてもらうことにするよ」


ポチは殺センセーにそう言うと、殺センセーが反論したもののポチはそれを気に留めることなく、堀部を担いで教室から立ち去った。

その後はクラス全員で机の位置を戻し、殺センセーの過去について詰問したが、それもはぐらかされた。しかし、それが結果的にはいい方向にクラスを導くことになる。

殺センセーの生徒として殺センセーを殺し、自分達の手で殺センセーの過去という答えを見つける、という団結力へと導くことに……。



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