DORAGON SENSE
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を昂らせていく。
すると、ドロマ・アニムが突然黒色のオーラを放ち始める。
「なんだ?」
「大気から・・・魔力が・・・」
「ドロマ・アニムに集まってる?」
「あいつに・・・流れてってるのか?」
なおも魔力を集めていくドロマ・アニム。次第に、その姿が変わっていっているように見える・・・いや、本当に変形してる!?
『まずは貴様ら全員の戦意を無くしてやろう!!ドロマ・アニム黒天の力を持ってなぁ!!』
さっきまで白のボディをしていたドロマ・アニムは、真っ黒に変色し、右手に大剣、左手に巨大な盾を装備している。その大剣を俺たちに向かって振りかざすと、俺たちはその衝撃に飛ばされてしまう。
「うおおお!!」
しかし、ナツさんはすぐにドロマ・アニムに火竜の鉄拳を食らわせる。が!
『蚊でも刺したか?』
その攻撃は左手の盾に遮られ、ナツさんは投げ飛ばされる。
「うわああ!!」
「ナツさん!!」
「アームズの攻撃力が通じねぇのか!?」
「そんなバカな!?」
俺たちは強化されたドロマ・アニム黒天の力に驚く。大気から魔力を奪っているために、とんでもない力を獲得しているのか!?
『ワハハハ!!感じるか?この絶対的な魔力!!素晴らしい!!跪くな!!命乞いをするな!!貴様らはただ震えて、立ち尽くしておるが良いわ!!』
ドロマ・アニム黒天の剣に魔力が吸い寄せられ、その剣が光り輝く!!
『恐怖しろ!!ドラゴンの魔導士ー!!』
光る剣を降り下ろすと、そこから放たれた魔力が俺たちを飲み込む。
「グアアアアアアアア!!」
「キャアアアアアアア!!」
「ウワアアアアアアア!!」
「ドワアアアアアアア!!」
第三者side
「すまない、ナツ、シリル」
シリルたちがドロマ・アニムと戦っている頃、近くの森ではジェラールが四人の戦っている方角を眺めていた。
「王子・・・何のマネですか?あなたはさっきわざとやられた」
エクシードの女の子に支えられ、リリーがジェラールに近寄る。
ジェラールはリリーに振り返ると、微笑んでみせる。
「俺を助けるために・・・?」
「ケガは大丈夫か?」
「これくらい何とも・・・クッ!」
リリーは傷口を押さえて顔を歪ませる。先程のエドエルザの攻撃がよほど応えているようだ。ジェラールはシリルたちの方に視線を戻す。
「ドロマ・アニムはシリルたちに任せる他ない。私たちには、他にやることがある」
「やること?」
「最後の仕事だ。それには、君の力が必要になる」
リリーはこの時、ジェラールが何を考えているのか、全く理解できなかった。
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