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異世界系暗殺者
転校生の時間・2時間目(2016/05/16 一部修正)
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装備したら色々と台無しだわ」
「にゅやッ!?」
「せめて大英雄のコスなら体の大きさ的にも似合っていたのに……」
「にゅ、にゅやーーーッ!!イッキ君!それは腰蓑だけの半裸でコスプレとは言えませんよ!!そんな恥ずかしい恰好、先生にはできません!!」
「え!?生徒の前で平然とグラビア読むのに、羞恥心とかあったのか!!?……すんません、そっちの方が驚きでした」
「イッキ君。このままじゃ話が進まないから、そろそろ殺センセー弄りは止めようよ」


俺がいつも通り殺センセー弄りをしていると、渚が止めに入って来た。まぁ、渚の言う通りではあるな。このままじゃ話が進まない。


「そうだな。んじゃ、殺センセー弄りから転校生の話に話題を変更しようか。律、同じ対殺センセー転校生として何か情報持ってないのか?」
「そうですね。私が保有している情報は少しだけですがあります。私が遠距離射撃を担当、彼が近距離攻撃を担当し、同時投入による連携暗殺が初期命令でした」
「彼ってことは、転校生は男な訳だ。しかも、得意分野が近距離攻撃か」
「正確には近中距離戦を得意としているという情報です、イッキさん。ですが、その初期命令も2つの理由からキャンセルされました。
1つは彼の調整に予定以上の時間が掛かってしまったせいです。もう1つは私が暗殺者として彼より劣っていたからです」
「……律。調整ってことは、転校生は人間じゃないのか?それとも薬物による肉体強化が施された強化人間の類か?」
「彼は人間なので、後者に属すると思います。そして、私が彼より先に送り込まれたのは、私の性能が彼のサポートを務めるには力不足と判断されたからです」


………強化人間とはいえ、玉璽(レガリア)は疎かA・Tすら持たない人間が軍事技術の集大成とも言える律を凌駕する。俄かには信じられない。

俺の様に神の恩恵で人間の領域を超えた身体スペックを持っているならまだしも、人間の薬学・科学技術でそれを再現できるとは到底思えない。

2人目の転校生暗殺者、一体どんな化け物だ?俺がそんなことを考えていると教室の扉が開き、白い頭巾と和服を着た男と思しき奴が教室に入って来た。

そして、その男は腕をし腰上げたかと思えば、鳩を出す手品をやって見せた。何者だ、こいつ?取り敢えず、胡散臭い奴ということは分かるが……。


「驚かせて済まないね。私は今日転校して来る子の保護者。全身真っ白だから、シロとでも呼んでくれ」
「保護者?何で転校生じゃなくて保護者が教室に入って来てんだ?もしかして、今流行りの怪物親って奴?えっと、ポチ?」
「ハハハ。初対面でモンペ扱いされるとは思ってもみなかったよ。あと、私はポチではなくシロだよ」
「どっちも大して変わんねぇだろ?シロも犬の名前に使われるし」
「………
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