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異世界系暗殺者
A・Tの時間・1時間目(2016/05/16 一部修正)
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り敢えず1学期終了までには(バトル)LV100は超えてやる。そして、年越すまでにはお前のLVに辿り着いてやる」
「そりゃ楽しみだ。けど、自分に合った道でないと力は発揮されねぇぞ。炎の道(フレイム・ロード)はスピード系ライダーの道だ。LV100超――王の中の王とも言える暴風族(ライダー)なら自分の走る道以外の力もある程度使えるが、それでも程度は知れている。
衝動的なもんじゃなくて、ちゃんと自分に合った道を探して、力は手にした方がいいぞ」


カルマが半年以内に俺と同等の暴風族(ライダー)になると俺に告げて来ると、他の面子も苦笑しながら頷いていた。

まぁ、エア●ギアに登場していた小烏丸の半分も、1年足らずで王の中の王の域に達していたから、カルマ達なら十二分に可能性のある宣言でもある。

いや、カルマだけじゃない。E組のほぼ全員に可能性のある話だ。何故ならE組の生徒は全員が毎日暗殺の訓練をしているからだ。日々行っている暗殺組手からも、一般的な中学生より身体能力が高いことが窺える。

このA・Tを始めた奴ら、またこれから始める奴らの中から王が生まれることを、俺は確信してもいる。そうなれば、殺センセーが望む理想の暗殺教室にも近付くだろう。

もう暫くしたら、烏間先生に体育ならぬ暗殺授業にA・Tも加えて貰える様、俺から進言してみよう。そんなことを考えていると―――


「そういえば、イッキが得意としてる道って何なの?」
「ん?」
「不破さんから基本である8本の道やそれから派生した道も走れるって聞いてるけど、やっぱり得意分野とかあるでしょ?それが少し気になったんだよね」
「俺が得意とする道か。………やっぱ、炎の道(フレイム・ロード)だな」
「へぇ〜。何か意外だな。その容姿や名前から風系の道かと思ったんだけど」
「名前が同じで容姿が似ていても、俺は物語の主人公当人じゃないからな。同じ道を得意とするとは限らない。ってか、俺はスキル的にもカズ寄りの存在だ。
って、無駄口叩いてる暇なんてねぇだろ。ウォークができる様になった奴はできない奴に教えてやれ。じゃねぇと、只でさえ教える側が少ないんだ。いつまで経っても次のFクラス:ダッシュにクラスアップできねぇぞ!」
「はいはい。全く、素人に毛が生えた程度の初心者に教官役をさせるとか、空の王様は人遣いが荒いな〜」


俺がそう指示を出すとカルマが笑みを浮かべながら文句を言い、磯貝達と一緒にウォークができない面子の指導に着いた。



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