機動戦士ガンダムSEED編
第12話
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企むようになった男。
…その過去を考えると悲惨というしかないが、だからといって人類滅亡はさすがに飛躍し過ぎだと思う。だが今回の問題はそこじゃない。
クルーゼのパイロットとしての腕は相当高い。ナチュラルより高い能力を持つコーディネイターに一歩も劣らず、数々の多大な戦果をザフトにもたらしてきたトップエースの一人でもある。
クルーゼと戦えば、どれ位の実力が今のオレに備わっているか知ることができるだろう。対等に戦えたからといって絶対に生き残れる保障ができるわけではないし、下手したら撃墜されて死ぬ危険性もなくはないがいい機会ではあるだろうな。
そんなことを考えていた時だった。ナタルから唐突に通信が入ってきた。
『悠凪・グライフ、ナスカ級からMSの発進が確認され、すでにフラガ大尉は出撃した。お前にも出撃してもらいたい』
どうやらクルーゼが出てきたようだ。このままだと戦うどころかラクスが出張って早々に撤退してしまうな。…急ぐ必要がある。
「わかった。すぐ出る」
通信に短く答え、リニアカタパルトを使い速度をプラスし出撃する。アークエンジェルの外に出た瞬間にスラスターの出力を最大まで上げ目的地へと急ぐ。途中でメビウス・ゼロを発見したが構わず進む。
進んでいくにつれ、モニターで機影が見えるまでに近づいてきた。様子から見るにまだシグーは二機の元まで辿り着いていないらしい。
スピードを維持しながらストライクとイージスを追い越す。そしてその先に…いた!
シルバーグレーのカラーリングにジンよりも細身の体型。右手にはジンのそれの改良型であるMMI-M76S 重突撃機銃、背中にはMA-M4重斬刀。そして左腕には盾にバルカン砲を内包したM7070 28mmバルカンシステム内装防盾を装備したクルーゼの駆るZGMF-515 シグーだ。
さて、今のオレの実力を量る為にも戦ってもらうぞクルーゼ!!
まずは挨拶代わりに突撃機銃を発射。撃ち続けながらシグーへと接近していく。
シグーはそれを難なく横に逸れていくことで回避。そのままお返しとばかりにあちらも突撃機銃を放ってくる。その銃撃はどれも正確にこちらのコックピットを狙っており、オレはギリギリでそれを避けていく。
チィ、この正確な射撃今までの相手とは格が違うな。だが、やはりそうこなくては面白くない!
双方射撃を繰り返すがどちらもそれを避けてばかりで一向に進展がない。オレは射撃戦ではらちがあかないとみて、重斬刀を抜きシグーへ急接近していく。
シグーの銃撃をカーブを描きながら避けていき、連射が止まる瞬間一気にシグー目掛けて突進を仕掛ける。
シグーは突撃機銃をこちらへ向けるがあちらが撃つよりこちらが接近する方が早い。トリガーが引かれる前にオレは重斬刀を下から振り上げた。
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