暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜
エピソード35 〜もけデュエル〜
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していく。
あっという間にキレイさっぱりとカードが除去されてしまう。

「破壊された『ナチュルの神聖樹』の効果により、デッキから『ナチュル・バタフライ』を手札に加える。」
「うわぁ、そんな効果まで……。」

なぜか嫌な顔をされる。解せぬ。

「まぁ、いいや。行くよ、僕のもう一つの切り札!魔法カード『融合』を発動!」
「っ??ここで融合……!」
「僕はフィールドの『もけもけ』二体を融合〜!」

もけ〜、と悲鳴を上げつつ渦へと呑まれていく。そして、現れた深蒼の巨躯を見て絶句する。

「現れよ、始祖の竜!ワイアーム??」
「……んなっ??」
『な、なんですかぁぁ!あれはぁ!もけもけがっ!もけもけガァッ??』

蛇のようなーー大きさは明らかに違い過ぎるがーー巨体を目の前に、隣で静観していたエアトスから悲痛な叫びが上がる。

「ワイアームは、通常モンスター以外との戦闘では破壊されないし、このモンスター以外のモンスター効果は受けないよ。だから、『ナチュル・フライトフライ』の効果は受けないよ〜。」
「っ!……厄介な」

対モンスターというべきその耐性に思わず顔を顰める。

「じゃあバトルだよ。ワイアームでスパイダーファングをこうげき〜」
「っ……!だけど、墓地にナチュルが増えた事でドラゴンフライの攻撃力が上昇する!」

紫苑:LP1500→900
『ナチュル・ドラゴンフライ』
ATK3000→3200

「ふふ、僕はターンエンドだよ。」

ギリギリ紫苑の残りライフがレッドゾーンへと入り、それが喜ばしいのか頬を緩ませるもけ夫。対する紫苑は、眠いやら、危なそうなモンスターが現れたで内心ヒヤヒヤだったりする。

(モンスターに対する完全耐性……、インチキ効果もいい加減にしろ!とまぁ、叫びたいとこだけど、もけ夫のライフが少ないのは、ラッキーか?)

とりあえず、勝利の方程式は整ったのか口元はニヤリと笑う。

「……俺のターン、ドロー。1日にこいつを二度使うのも珍しいけど……、『ナチュル・パンプキン』を召喚!さらに効果で『ナチュル・バタフライ』を特殊召喚!」
「ふふ、けど壁を増やしたところで延命するだけだと思うよ……?」

紫苑が新たにモンスターを召喚したためにフィールドには、モンスターが四体並ぶ。その行為をもけ夫は守備を固めるためだと思ったが、違う。

「レベル3のチューナー『ナチュル・バタフライ』に、レベル3の『ナチュル・フライトフライ』とレベル4の『ナチュル・パンプキン』をチューニング!」
「なっ!?」

緑光に輝く3つの輪を7つの星が通過し、直後閃光が輪の中心を貫く。
今まで隔離されていたもけ夫にとって初めてみるシンクロ召喚のエフェクトは驚きの連続らしく、終始口を開けたまま眺め
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