エピソード35 〜もけデュエル〜
[7/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
立て、絵本に出てきそうな可愛いらしい蚊が飛んで来る。
攻撃力こそ、もけもけよりも下だがその効果は『ナチュル』による戦闘ダメージを相手へと与える反射効果。
リクルーターである『ナチュル・クリフ』で『もけもけ』へと三度自爆特攻を行えば、総ダメージは4500となり、一気にゲームエンドへと持ち込める。
「『ナチュル・クリフ』で『もけもけ』に攻撃!」
対パワーデッキの必殺コンボを決めるため、最初の一撃を繰り出すがそれを待っていたかのようにもけ夫はニヤリと口角を上げる。
「リバースカード!『ジャスティブレイク』!」
「なっ!?」
『紫苑さんっ!?』
紫苑は一掃された自分のフィールドを見て、驚きを露わにし、エアトスからは自身の主を心配する声がかかる。
「くっ……してやられた。」
「前の僕とは、違うよ?」
挑戦的な笑みを浮かべるもけ夫を恨めしそうに睨みつける。だが、そんな表情もすぐに消え、代わりに楽し気な笑みを浮かべる。
主導権を握られ、追い詰められているこの状況になぜだが心踊るのだ。
そんな紫苑を見て、エアトスもつられて笑う。
『紫苑さんもなんだかんだ言って、決闘狂じゃないですか。』
「……たまたまだよ。」
拗ねたように顔を反らす紫苑を見て、クスリと笑いを零す。
「さて、もう終わりかな?」
「いや、『ナチュル・クリフ』の効果は効果破壊の時も有効だよ。
俺はデッキから『ナチュル・ホワイトオーク』を特殊召喚する。」
『ナチュル・ホワイトオーク』
☆4 ATK1800
紫苑を守護するように老木が聳え立つ。
樹皮に浮かぶ優しげな表情は紫苑を見守っているかのよう。
「カードを一枚伏せ、ターンエンド!」
「このエンドフェイズ、『人海戦術』の効果で三体目の『ハッピー・ラーヴァ』を特殊召喚するよ。
そして、僕のターン、どろ〜!先ずは『馬の骨の対価』を発動。『ハッピー・ラーヴァ』を墓地に送って、二枚ドローするね。そして、『悪魔への供物』を発動するよ。僕は『ナチュル・ホワイトオーク』を選択!」
「その瞬間、ホワイトオークの効果発動!」
「へっ?」
予想だにしないタイミングに効果が発動されたためか、もけ夫の表情が崩れる。
「ホワイトオークは相手効果の対象となった時、このカードを墓地に送り、レベル4以下の『ナチュル』を二体特殊召喚する。ただし、特殊召喚されたモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。」
「へぇ〜、すごいよ紫苑。まさか僕の考えを読んだりしてたり?」
関心した様子のもけ夫に対し、「どうだか?」と言葉を濁す紫苑。
「『ナチュル・チェリー』と『ナチュル・クリフ』を守備表示で特殊召喚する。そして、『悪魔の供物』の効果は」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ