終焉の竜鎖砲
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うに視線を反らす。
「それは・・・」
「ちち・・・違うんだ!!これには話せば長くて深〜い事情が・・・」
「どんな事情があっても、これだけは許せない!!」
「シャルル!!今はその話はよそうよ」
「だな。今はそういう話をするために来たんじゃないんだ」
「シャルル〜。落ち着いてよ〜!!」
「でも・・・」
俺たちがシャルルを止めようとすると、女王が剣を抜き、それをシャルルの前に投げる。
「シャルルさんの言い分はごもっともです。あなたには何の罪もない。なのに、一番辛い思いをさせてしまった」
女王はそう言って片膝をつき、頭を下げる。
「じょ・・・女王・・・」
「私の罪は、あなたの手で裁いてください。人間もエクシードも、両方愛せるあなたにこそその権利があります」
「シャルル?」
ウェンディがシャルルを見ながら呟くように言う。
「女王様〜!!」
「うわ〜ん!!」
それを見て泣き叫ぶエクシードたち。シャルルは、自分の前に投げられた剣を拾う。
「さぁ!皆さんはここを離れて!!私は滅びゆくエクスタリアと、運命を共にします!」
剣を拾い上げたシャルルは女王に近づいていく。
「シャルル!!やめなさい!!」
「シャルル〜!!」
「いい。ウェンディ、セシリー」
「シリル?」
シャルルを止めようとするウェンディとセシリーを俺は制する。俺はシャルルを信じてる。何も言う必要はない。もし・・・もしシャルルが女王を殺すなら・・・それだけ女王のやったことをシャルルは許せないってことなんだ・・・だったら、俺はそれを見届けてやる!
「離れたくないよ〜・・・」
「僕も・・・ここにいる!!」
「もう俺たちの歴史は終わるんだ・・・」
「だから女王様は全てお話に・・・」
「でも私!女王様と一緒にいたいです!!」
「俺もここに!!」
「ダメよみんな!!この国は、滅びる運命なの!!」
シャルルは女王の前まで来て、その剣を振り上げる。
「「シャルル!!」」
ウェンディとセシリーが叫ぶ。シャルルはそのまま剣を振り下ろす。
ザクッ
シャルルの振り下ろした剣は、女王の目の前の地面に突き刺さる。
「勝手に・・・勝手に諦めてんじゃないわよ!!」
シャルルは地面に剣を差したまま叫ぶ。
「自分たちの国でしょ!?神や女王がいなきゃ、何もできないの!?今までウソをついてでも、必死に生きて来たんじゃない!!なんで簡単に諦めちゃうの!!弱くたっていいわよ。みんなで力を合わせれば、なんだってできる!!」
シャルルの言葉に、シャゴットは目を見開く。
「この国は滅びない・・・私の故郷だもん!!なくなったりしないんだから!!」
シャルルは涙を流して叫び、|翼《エーラ
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