終焉の竜鎖砲
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って、強大な力を持つと思っていた女王が、実はそこまで強い魔力を持ってないと言われたら・・・
「隠してて本当に申し訳ありません。シリルさんにウェンディさん、それにシャルルさんとセシリーさんと言いましたね。あなたたちにもごめんなさい。全部私のせいです。どうか、ここにいるみなさんを恨まないでください」
「いや、別に大丈夫です」
俺は別に何もされてないから謝る必要はないですよ。
「どういうことですか?」
ウェンディは女王の言葉に疑問を持ったらしく質問する。
「いえ、“女王”というものを作り出した、我ら長老にこそ責任がありますじゃ。
私たちはとても弱い種族ですじゃ。大昔・・・人間たちにひどいこともたくさんされてきました。だから、自分たちを守るために、私たちは力があると人間に思い込ませたのですじゃ」
「そしてエクシード全体が自信を取り戻せるよう、エクスタリアの皆に対しても神の力を信じさせました」
「神の力といっても、その全部がワシら事情を知ってるエクシードのハッタリじゃ」
女王は長老たちが話している際に翼を消す。神の力がハッタリ?どういうことだ?
「初めは信じなかった人間も、やがて神の力に恐れを抱くようになった。例えば、殺す人間を決める『人間管理』。本当は全部後付けです。私たちが殺す人間を決めている訳ではないし、そんな力も当然ありません」
だったら・・・なんでみんなはそれをエクシードたちがやったと信じてるんだ?
「ただ一つ、シャゴットには少しだけ未来を見る力があります。人の【死】が見えるんです。それをあたかも女王の決定により殺していると思わせたのです」
未来を見る力・・・か。それはそれですごいものなような気もするが・・・人間に攻撃されている今は意味がないってことか。
「そんなのウソだー!!」
「女王様は神なんだー!!」
「シャゴット様!!早く人間どもやっつけてー!!」
エクシードたちはみんな女王様の言ったことが信じられず、みんな涙を流し叫んだり、泣き崩れたりする。女王はそれを聞き、ただ辛そうに目を閉じている。
「詭弁だわ!!」
そんな中、シャルルが女王に向かって叫ぶ。
「シャルル?」
「あんたに力があろうがなかろうが、私の仲間を殺すように命令した!!それだけは事実!!」
「シャゴットはそんな命令はしておらん!!きっと女王の存在を利用した人間「違う!!」」
慌てながら答える長老の話をシャルルは遮る。
「私に変な記憶を植え付け、私の心を操り、滅竜魔導士抹殺を命じたでしょ!?生まれる前から!!」
「滅竜魔導士抹殺・・・?」
俺は初めて聞いた事実に驚き、ウェンディとセシリーを見る。二人は、悲しそ
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