終焉の竜鎖砲
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に駆け寄る。
「石は・・・投げたら・・・危ないよ」
ナディがシャルルを守ったことに、エクシードたちは困惑している。
「この人たちはぼきゅたちに危険を知らせてくれたんだよ。でも・・・誰も聞かなかったから、こんなことになっちゃったんだ」
ナディはみんなに手を振りながら言う。なぜ手をあんなに振ってるんだ?
「何を言ってるんですか!?」
「こんなの、女王様の魔法があれば全然へっちゃら!!」
「さぁ・・・早く女王様ー!!」
エクシードたちは騒ぎ出す・・・俺の言葉は全然響いてなかったか・・・ま、いいけど。
「えーと・・・その・・・」
「もういいのです。ナディ」
ナディの後ろから声が聞こえて、全員がそちらを見る。そこには、なんと説明すればいいのか・・・とにかくすごい服を着ているエクシードがいて、周りには四人の老いたエクシードが付いている。
「女王様!!」
「女王様だ!!」
そのエクシードは、どうやらエクスタリアの女王らしく、エクシードたちは一斉に頭を下げる。確かに・・・なんか女王様っぽい雰囲気出てる気がする。
「あの人が、女王・・・」
「そうみたいだね・・・」
ウェンディと俺は女王を見て呟く。女王は一度、シャルルの顔を見たあと、ゆっくりと目を閉じてから話始める。
「みなさん・・・どうかお顔を上げてください。そして、落ち着いて私の言葉を聞いてください」
女王がそう言うと、数人のエクシードが何か話しているけど、他のエクシードに注意されて静かになる。静かになってから、女王は話始める。
「エクスタリアは滅亡の危機に瀕しています。これはもはやあらがえぬ運命・・・なので私は、一つの決断をすることにしました」
「人間を全滅されるんですね!!」
「オイ!黙って聞け!!」
エクシードたちがザワザワとしていると、女王は突然身に纏っていた服を脱ぎ始める。
「え!!?」
「な・・・何を女王様・・・」
「真実を話しておかなければならないという決断です」
次々と身に付けているものを脱ぎ捨てる女王。女王の後ろのエクシードたちは、額に汗を浮かべるものや視線を反らしているものなど、さまざまな者がいる。
「私はただのエクシード。女王でも、ましてや神でもありません。皆さんと同じ、エクシードなのです」
そう言って翼を広げる女王を見て、俺たちは息を飲む・・・翼が・・・片方しかない・・・
「私には、人間と戦う力などないのです。見ての通り、私は片翼です。エクシードにとって翼、エーラは魔力の象徴。二つ揃ってこそ、真の魔力を発揮できる。私の魔力は、とても弱いのです」
「「「「!?」」」」
俺たちはそれを聞いて驚く。いや・・・エクシードたちも全員が驚いているのだろう・・・だ
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