終焉の竜鎖砲
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まってる!!」
「そうだ!!我らが近衛師団が、人間に負けるはずないんだ!!」
「本当なの!!本当にみんな魔水晶に――――」
ウェンディがエクシードたちに信じてもらおうと叫ぶ。だけど、俺はそれを止める。
「今はっきりわかった・・・お前たちは天使でも神でもない」
「何!?」
「何を言う!!俺たちはエクシードだ!!」
「人間より偉いんだぞ!!」
俺の言葉にエクシードは怒りを露にする。確かに人間より偉いかも知れない・・・だけど・・・
「お前たちは同じエクシードである近衛師団のことを心配もしないのか?」
「そりゃそうさ!!」
「ニチヤ様たちが、人間に負けるわけない!!」
「そう信じるのを結構。だけど・・・お前たちは最低だ。だって・・・」
俺はエクシードたちを指さす。
「同じエクシードである仲間の心配をまったくしないんだからな!!」
「「「「「!!」」」」」
「俺が仮に天使だったら、仲間が魔水晶にされたと聞いたら、信じないことよりも先に心配をするね。それだけ俺は仲間が好きだからな。だけど・・・お前らは心配などまったくしないで、【ウソ】【偉い】の一点張りだ。そんなの天使じゃねぇ!!悪魔だよ!!お前ら!!」
俺の言葉にエクシードたちは顔を見合わせる。少しでも心に響いてくれたらいいんだが・・・
ドドーン
「なんだ!!」
「うわっ!!」
「きゃっ!!」
「何!?」
突然エクスタリアに震動が走る。まさか・・・失敗したのか!?
この震動でエクシードたちは慌て始める。完全に遅かった・・・もうエクシードたちを逃がすことはできないぞ!!
「魔水晶がぶつかった・・・」
「まだよ!島の端で止まってるみたい!!」
「うわあああ!!どうしよう〜!!」
「まずいなぁ・・・」
俺たちはそれぞれ魔水晶がぶつかった方を見ながら言う。
「ごめんねシャルル・・・こんなはずじゃ・・・」
「何言ってんの!!まだ諦めちゃダメ!!」
「そうだよ。何か手段があるはずだ!!」
「・・・うん」
ウェンディはうつむいたまま返事をする。シャルルは魔水晶がぶつかった方を見ているエクシードに駆け寄る。
「みんな!!聞いて!!」
「まだいたのか!堕天め!!」
一人のエクシードがシャルルに石を投げつける。しかし・・・
ガンッ
「ぼきゅん!」
黒いひょろ長い顔のエクシードがシャルルをかばい、その頭に石が当たる。
「ナディ様?」
「シャルル!!」
「おい!大丈夫か!!」
「シャルル〜!!」
ウェンディとセシリーはシャルルに駆け寄り、俺はシャルルを庇ったナディと呼ばれたエクシード
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