暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
終焉の竜鎖砲
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ちはナツたちを見る。

「そ・・・その者たちは?」
「案ずるな」
「竜鎖砲の鍵だ」
「か・・・鍵!?」

エルちゃんの言葉に兵隊はグレイとナツを交互に見る。まぁ、鍵には見えないからな。

「そんなことはどうでもよいのだよ。王は中にいるのか?」
「は・・・どうぞ」

兵隊は扉の端により、俺たちが通れるように道を開ける。そして、扉は次第に開いていく。

「全ての準備は整った」
「永遠の魔力は目の前に」

俺とエルちゃんはそういって部屋の中に入る。ここまでは完璧だ・・・
俺たちが部屋に入ると、エドラス王、ファウストと、たくさんの兵隊たちがいる。やはり、警備は万全か・・・

「余計なことは言うなよ」コソッ
「ああ」コソッ

俺はエルちゃんが変なことを言わないように釘を差す。俺たちが部屋に入ってくるのを、王はじっと見ている。

「シリル。エルザ。鍵を持ってきたというのは誠か?」
「うむ。本物は破壊されたようだが、安心してくれ」
「何?」

王は俺の言葉に首をかしげる。俺は引っ張ってきたグレイを前に投げる。

「こいつが鍵を作れるようだ」
「くそっ・・・」

グレイは悔しそうにこっちを睨む。うまいな、こいつの演技。

「こやつは?」
「アースランドの魔導士で、氷の造形が得意なようだよ」
滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の仲間ですよ」

俺とエルちゃんが王に向かって言う。

「まさか・・・広場の魔水晶(ラクリマ)が消えたのと関係が?」
「その通りです」
「アースランドの俺が、こいつを魔水晶(ラクリマ)から人の姿に戻したようだよ」
「アースランドのお前が?そいつはどうした?」
「ご安心を。この手で仕留めましたので」

アースシリルをこの場から遠ざけておいて正解だったかもな。これで王は俺を疑うことはせんだろ。

「まぁよい。さっさと竜鎖砲を作動させろ!」
「「はっ!」」

俺はグレイの縄をほどき、エルちゃんはナツを抱えて剣を首に当てる。

「ほら、立ちな」
「妙な真似はするなよ」
「くっ!」
「竜鎖砲を起動させるんだ」
「こっちだ」

俺はグレイの前に立ち、鍵穴の前まで案内する。

「鍵を作れ」
「ちっ!仕方ねぇか」

グレイは両手を合わさると、そこから氷の鍵が現れる。アースシリルもそうだったが、道具なしで魔法が使えるとはな・・・
グレイは作った鍵を持って鍵穴の前まで来る。鍵穴にグレイは氷の鍵を入れ、ゆっくりと回す。
チャンスは一回だけ、すばやく起動を修正するぞ。
鍵がはまった竜鎖砲は、光輝き始める。これは準備段階・・・起動を変えないと・・・
そこまできて俺は気づいた・・・竜鎖砲の起動を変えるのはどうやるんだ!?バイロがやる予定だ
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