本編
第二十四話 驚き
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こちらの部屋です」
着いたか。
「案内ありがとう。入っていいかな?」
「私が先に入って確認してまいりますので、少々お待ちいただけますか?」
「わかった」
「では」
そういうとベーゼ中佐が部屋に入って行った。
30秒ぐらいたつと扉があいてベーゼ中佐が”どうぞ”といった。シェーンコップのみを連れて部屋に入る。
「・・・(ピシっ」
敬礼してきたのでこちらも敬礼で返す。
完全にアイゼナッハだ。髪型もそのまんまである。さっきの副官はアイゼナッハの左斜め後ろに立っている。そしてアイゼナッハの方をじっと見ている。
「・・・今回はどのようなご用件で」
・・・シャベッタァァアアアアッ!!??
え??普通にしゃべるん?いつものジェスチャーはどうした!お前は沈黙提督じゃなかったの!?俺の人違い!?きっとそうだよね。きっともう一人エルンスト・フォン・アイゼナッハってやつがいるんだよね。
あ・・あはは・・・あはははははは・・・
「・・?閣下、汗が凄いですが、大丈夫で、しょうか?」
「・・あ、ああ大丈夫だ」
落ち着こう・・いったん落ち着こう・・・
ん?よく見ると後ろにいるベーゼ中佐がめっちゃ驚いてるぞ?え?もしかしていつもは沈黙だったの?顔が「チェックメイト」を聞いたビッテンみたいになってるぞ。あれか。初めて会った、それも大統領に沈黙は失礼だと思ったのか。きっと中佐もじっと沈黙を見てたのはいつもみたいにジェスチャーすると思ってたからだな。
「ベーゼ中佐、君もこの世のものではない何かを見たような顔になっているが、大丈夫か?」
「・・・あ、だ、大丈夫です・・」
完璧にあたりっぽいな。
「ところで少将。私が今日来たのは勿論理由があってね」
「・・その理由とは」
「・・・・新設される第十二艦隊の一代目司令官になってもらいたい」
「「「!!!!」」」
そう、俺がここに来たのは沈黙に会いたかっただけじゃない。新設される第十二艦隊の司令官を押し付けるためなのだー(嘘です、いま思いつきましたすいません)
艦隊は2か月前にできていたが、何せ司令部が参謀長と各参謀(後方参謀など)とそれぞれの下にいる合計60名しかいないのだ。これでは戦場に出せるはずもなく、早急に司令官を決める必要があった。そこでだ。そこで俺は考えた、”沈着冷静で地味な補給任務なども確実にこなしてくれる沈黙なら適任じゃね?”と。(これを考えた時間わずか1秒)
「・・閣下さすがにそれは唐突すぎではありませんか?少将の能力なども判断せずに司令官への就任を進めるというのは」
再起動を果たしたシェーンコップが苦笑いをしながら言ってきた。
「私は秘書官をただ一度会っただけで決めた。そして実際に仕事をしてみると彼女は秘書官になるために生まれてきたような優秀な
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