暁 〜小説投稿サイト〜
妄想全開男子
教室〜「夏の魔物」
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?リアルガチ?」
「うん」
「‥‥‥」

お前らの友情そんなものかよ!?何ちょっと引いちゃってんだよ!彼女できるとわかった瞬間に距離があくパターンの友情じゃん。
それにしても羨ましいな。一瞬の欲であんなにもあっさり彼女が作れるものなのか。俺も欲しくなってきた。真実の愛とかいらんから童貞捨ててしまいたい。

いいなー!あいつGカップの彼女かよ。毎日もみほぐし放題じゃん!あいつ今晩童確じゃん!童貞損失確実じゃん!
俺も揉みてー!Gカップまで欲は出さないからせめておっぱいが揉みてー!Bカップで妥協しますから俺に揉ませてください!任せてください!今日中に感度抜群にさせますから!エロゲで鍛えた俺のテクニックで吹かせまくってやるから!

ポトッ

脳内で妄想を爆発させていると、隣の女の子が消しゴムを落とした。
彼女はそれに気づかず次の時間の宿題を終わらせようとしていた。

ん?消しゴム落としましたよー‥‥って言葉に発しないと伝わらないか。告白と同じだな。告白?

「お前いつ告る気?今日中に抱けんだろ?」
「じゃあ今してくるわ」
「かっる!Light!ベリーLight!」

あいつ行動力パネェな!マジパネェ!マジリスペクト!いいなー俺もあれくらいの行動力があれば彼女できてたのに。
行動力があればね?行動力があればできてたから。

俺は地面に落ちた消しゴムを見つめた。

これをとったら俺も彼女と付き合えるきっかけを作れるんだろうか。
もし消しゴムを取る際に、偶然手と手が重なったりしたら、ワンチャンあるんじゃないか?
いや、あるんじゃないか?じゃなくてあるんだ!これは俺の人生の分岐点なんだ!
俺はさっきのあいつの勇敢さに心打たれた。
要は行動力ときっかけだ!
彼女と手が重なり合うことはなくても、消しゴムとってあげたという行為が(目測Bカップの)彼女の脳内に焼きつくんではないか。

俺は地面に落ちた消しゴムを拾おうと、手を消しゴムに向けた瞬間、その消しゴムを奪い取るような形で俺より早く消しゴムに誰かが手をかけた。

誰だ!?俺と同じような考えを持った奴は!?
ん?でも白くてすべすべしてそうな肌だな?

その手を伸ばした方向に目をやると、消しゴムの持ち主であった。

なんと!?彼女も俺と付き合いたいがために手と手を重ねてきっかけ作りをしようというのか!?
なるほど‥‥。彼女‥‥。なるほど。
なら話は早い!お望み通り手を重ねてやるぅぅ!

そんなことを思っていたのもつかの間、彼女と手が触れ合う前に彼女は消しゴムをサッと握りしめ、自分の「所有物だ!」とばかりに胸に押し付け、俺をにらんだ。

「大丈夫です」

俺は一瞬何が起こったのかわからなかったが、数秒後に頭の中を整理し理解した。


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