シリルvs.シリル
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んだ?」
「洗脳・・・シリル〜!洗脳じゃないの!?」
セシリーが俺のズボンの裾を引っ張る。そういえば、ブランドは洗脳されてるんだっけ?もしかして・・・いや、絶対それのせいでウェンディのことを忘れてるんだ!!
「さっきシリルが殴った衝撃で、記憶が戻りかけてるんじゃないの〜?」
「そうなのか?」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ブランドは落ち着いたのか、肩で息をしたあと、大きく深呼吸をしてこちらを向く。
「ふぅー・・・やれやれ・・・俺としたことが、取り乱してしまったな」
「ウェンディでも出てきた?」
「さあ・・・俺にもよくわからん・・・」
ブランドは首を横に振る。エドラスのウェンディの特徴って確か・・・
「藍髪のスタイルのいい女の人でしたか?」
「なっ!?なぜわかる!!」
どうやらエドウェンディのようだ。洗脳で記憶をなくしても、潜在的にウェンディのことを忘れている訳ではないんだな。
「それがお前の恋人だよ」
「バカな・・・なら、なぜ俺はこいつの名前を思い出せない!?」
ブランドは頭を抱える。そりゃあ洗脳されて記憶がないんだからな・・・
「その女の人がお前をずっと待ってるんだぞ」
「黙れ!!俺は・・・永遠の魔力のために・・・」
「永遠の魔力と恋人と、どっちが大事なんだよ!!」
「・・・」
ブランドは黙ってうつむく・・・迷っているようだな。もう一押しでいける!!・・・んじゃないかな?
「思い出せ!!ウェンディのことを!!仲間のことを!!」
「うるせぇ!!」
ブランドは魔方陣を書き、そこから洪水が出てくる。その水が俺を飲み込む。
「シリル〜!!」
「ふっ・・・これなら・・・!!」
ブランドは俺を倒したと思ったようだけど・・・俺はほとんど傷もなく立っていることができた。
「さっきまでの威力がなくなったな。どうやら、お前自身が迷っているんだな」
「くそっ・・・俺は・・・」
ブランドは後ろに下がると、さっきまでの魔方陣とは少し違う魔方陣を書き上げる。なんだ?あの魔方陣。
「煉獄砕波!?」
「知ってるの?セシリー」
「アースランドで禁忌魔法になってる魔法だよ!!すごい破壊力のある魔法らしいよ〜!!どんなのか見たことはないけど〜・・・」
セシリーが慌てながら言う。禁忌魔法って・・・なんでそんなの使えるんだ?
「俺は、永遠の魔力のために、負けられない!!」
ブランドが魔方陣に魔力を溜める。
「シリル〜!!避けないとヤバイよ〜!!」
「いや・・・あえて勝負してやる」
「な・・・なんで〜!?」
セシリーは当然のように驚く。だけど、俺には勝算がある!!
「あんなに精神が乱れてる奴に、負けるわけに
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