シリルvs.シリル
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とシャルルは頭を隠す。
「人間と堕天は出てけ!!」
「ここは女王の納める国、エクスタリア!!」
「人間には負けない!」
「女王様がいる限り!!」
みんな休むことなく石を投げてくる・・・このままじゃ・・・シャルルがケガしちゃう・・・
「そんなに・・・そんなに人間が嫌いなら、私を好きにして!!でもシャルルは違う!!あなたたちの仲間でしょ!?シャルルの話を聞いて!!お願い!!」
私は力いっぱい叫んだ・・・だけど・・・みんなは石を投げるのをやめない・・・私はシャルルを守るため、シャルルを抱き締める。
「どうして・・・どうして・・・」
シャルルはみんなにわかってもらえない悲しみで、涙を流してる・・・どうすればいいの・・・シリル・・・助けて・・・
私も何もできない悔しさと信じてもらえない悲しみで、涙を流した・・・
『シリル・・・助けて・・・』
「!!」
俺は声が聞こえて、体を起こす。
「どうしたの〜?」
「今・・・ウェンディの声がした・・・気がする・・・」
「え〜?そんなバカな〜」
俺は辺りをキョロキョロと見回す。だけど、エクスタリアにいったはずのウェンディがここにいるはずないし・・・
「気のせい・・・かな?」
「なんだ?勝負の最中に女のことを考えるとは・・・ずいぶんと余裕だな、アデナウアー」
「!!」
いつのまにかブランドはこっちに接近してきていた。俺は立ち上がって距離を取る。
「アースランドの俺が気になる女か・・・どんな奴か気になるなぁ」
「ウェンディだよ。知ってるだろ?エドラスのお前とウェンディも、付き合ってるって聞いたぞ?」
「ウェンディ・・・?知らんなぁ、そんな奴」
「!!」
ウェンディを知らない・・・だと?こいつ・・・なんでウェンディを忘れてるんだ?
「覚えて・・・ないのか?」
「ああ・・・覚えてないな」
「てめぇ!!」
俺はブランドに殴りかかる。ブランドはそれを受け止める。
「ブランドーー!!」
「どうした?怒りは体に良くないぞ?」
ブランドはまったく気にした様子がない・・・許せない!!ウェンディを忘れてるなんて!!
「ウェンディは・・・エドラスのウェンディは!!お前のことをずっと待ってるんだぞ!!」
「そんな誰だか知らん女に待たれてもなぁ・・・」
「水竜の鉄拳!!」
「ぐはっ!」
俺の鉄拳が顔に決まって、ブランドはよろける。
「許さねぇ・・・お前は絶対許さねぇ!!」
「いいパンチだな・・・だが・・・うっ!」
ブランドは突然苦しみ出して、頭を抱える。どうした?
「誰だ・・・お前・・・来るな・・・」
「な・・・な
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