暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico23其は天に座す竜を守護せし鉄壁の暴風〜Chevaliel〜
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”は粉々になって、蒼翼も消滅、騎士服も上半分が消し飛んで、ルシルの両腕は曲がっちゃいけない方向に曲がってる。

「ルシル!」

ヴィータの腕を振り払い、わたしは両脚を魔力で強化して閃駆でルシルの元へ。地面に激突するギリギリでキャッチ。頭や鼻、それに口からも血を流していて、目は焦点があってない。けど、「・・・ば・・・か・・・」馬鹿って言えるほどには頭はしっかりしているみたいで、少し安心。

――第二級粛清執行権限解凍――

なのは達が、男の子を抱えるアルフを護るようにシュヴァリエルと対峙。正直、ルシルをこうも簡単に戦闘不能に出来るシュヴァリエルを相手に勝てるなんて思ってない。けど、ここで退けないって思うのはみんな同じ。わたしも参戦・・・の前に、ルシルをシャマル先生の元へ連れて行こうとしたそんな時、抱き止めていたルシルからとんでもない魔力が発せられた。

――女神の祝福(コード・エイル)――

そしてサファイアブルーの魔力がルシルの全身を包んで、そのダメージを一瞬にして完治させた。ルシルは「ありがとう、シャル」ってわたしに微笑んでくれた後に立ち上がって、「でも早く逃げてくれ。俺でもそう長くは保たない」そう言って・・・

「その子たちに手を出すなぁぁぁぁーーーーーッッッ!!!」

――邪神の狂炎(コード・ロキ)――

「っぐ・・・!?」

ルシルの姿が変わる。両腕両脚に、蒼じゃなくて真っ赤に燃える1mほどの炎の腕と脚を、そして背中から一対の炎の翼を創り出して、シュヴァリエルへと突撃した。その熱気に思わずたじろぐ。

「やっと本気か! 来いよ!」

「うおおおおおおおおおおおおおッ!!」

シュヴァリエルがなのは達からルシルへと振り返って、目をギラリと光らせた。ここからが本番なんだって否応なく理解させられた。暴風纏うシュヴァリエルの大剣と、ルシルの両腕に付加されてる火炎の腕による斬撃と打撃の応酬が始まった。周辺の木々が燃えては暴風で消火されて、大剣で斬り倒されては炎で灰になったりと、一歩間違えば大災害になるような事態が繰り返される。

「・・・みんな! 今の内に逃げるよ!」

わたしはなのは達の側へと駆け寄って、ルシル達から早く離れようとする。シグナム達も「行きましょう、主はやて。お前たちも」この場を後にしようと、はやて達を諭す。

「そやけどルシル君をひとり残すなんて出来ひん・・・! だって、さっき・・・ルシル君・・・!」

はやてがボロボロ涙を流して今まで以上の迷いを見せた。さっきのルシルを見れば当然だよね。好きな相手だったなら尚更。わたしだって今でもあのボロボロの姿には全身が恐怖で震える。下手をすれば死んでた。というより、普通の魔導師だったら確実に死んでる。なのは達も顔を青くしていて、でも
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