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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico23其は天に座す竜を守護せし鉄壁の暴風〜Chevaliel〜
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「いけません、はやてちゃん! 私たちでは相手になりません!」

「馬鹿! お前が残ってもしゃあねぇんだよ!」

シャマルがはやての腕を掴んで無理やりにでも連れて行こうとし、ヴィータは怒鳴り声を上げてシャルの腕を掴んだ。あのシグナムも「お前たちもだ、残ろうとするな!」と声を荒げたことで、現状がどれだけ危険な事態に陥っているかなのは達も察した。

――舞い降るは(コード)汝の雷光(パシエル)――

鍔迫り合いをこちらからやめ、一足飛びで後退。魔術化させた雷槍40本を一斉射出し、着弾させる。魔力爆発と放電が発生した。が、シュヴァリエルは「弱い、弱すぎる」障壁も何も張らず、その身1つで受けきった。Sランクの魔力程度じゃアイツの装甲に傷1つも付けられないか。

「おっと。その子供は置いて行ってもらおうか」

シュヴァリエルの目が、少年を抱えているアルフに向けられた。シュヴァリエルは管理局員相手に平気で攻撃を加えることが出来るような奴だ。アルフの骨の1本や2本くらいは容易く折るだろう。だが、そうはさせない。

「我が手に携えしは確かなる幻想!」

足りない魔力は外から補充するまで。アインスが旅立ったあの日、はやて達から頂いた魔力をここで使う。“魔力炉(システム)”へと魔力を流し込み、使用魔力を強制的にSSSランクへと引き上げる。

(退けば後に不利となる。躊躇わず勝負せよ、か・・・!)

ただ、全開で戦うには足りないのがネックだ。ジュエルシードを使えばいい話なんだが、ジュエルシードの魔力波は管理局のデータベースに登録されている。使ったら最後、テスタメント・ステアの正体が俺だと気付かれる。それだけはまだ避けておきたい。戦闘場所が海鳴市で、側にはやて達が居る。それが俺の最大のデメリット。

「ん? なんだ、この魔力の増加量は・・・?」

「お前を救うためのとっておきの1つだ!」

――女神の陽光(コード・ソール)――

“エヴェストルム”先端より火炎砲撃ソールを発射。SSSランク、しかも魔道化している上級術式となったことでシュヴァリエルも迎撃へと移った。竜巻を纏わせた“メナス”の柄を両手で握り、「崩山裂衝ぉぉっ!」真っ向からソールへと刺突。ソールは先端から粉砕され、勢いの衰えない削岩機のような竜巻が俺へと迫る。回避のために空へと上がり、「早く逃げるんだ!」なおも迷いを捨て切れていないはやてとシャルへと叫ぶ。

「「でも!」」

今にも泣きそうな表情を見せるはやてとシャル。フェンリルの消滅がよほど堪えているようだ。

――力神の化身(コード・マグニ)――

――崇め讃えよ(コード)汝の其の御名を(ミカエル)――

上級の自己強化術式マグニを発動後、すぐに中級最強の汎用多弾砲撃
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