暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico23其は天に座す竜を守護せし鉄壁の暴風〜Chevaliel〜
[5/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
シグナムがサラッと言い放った。あたしは迷ったのに、シグナムは迷わなかった。だけどルシルが「馬鹿を言うな。転生機能が無いんだぞ。却下だ」ってすぐに断った。それでも「対エグリゴリ用のカートリッジを渡してくれ」シグナムは引き下がらねぇ。

「ルシリオン。お前も持っているのだろ? エグリゴリに通用する魔力が込められたあの特殊なカートリッジを」

「・・・ダメだ。バンへルドとは訳が違う。三強なんだぞ、シュヴァリエルは。きっと今の俺のカートリッジじゃ通用しない・・・」

「だがお前は残るのだろ? まさか自分はクローンだからここで死んでも次があるからと言わないだろうな。お前の後継には記憶が引き継がれないのだろうが。次のセインテストはもう・・・我らの知るお前とは違うのだ」

シグナムはもちろん、さらに「ドラウプニルはあるか?」ザフィーラまでもが残ろうとし始めた。“ドラウプニル”。バンへルドん時にオーディンがシャマルとザフィーラに渡した腕輪のことだ。アレがあれば対抗できるって、ザフィーラも憶えてたんだな。

「・・・それでもダメだ。みんなも逃げろ。シュヴァリエルは俺独りで迎え撃つ!」

「あ、あのさ! あたしも――」

そう言いかけたところで・・・



「面白な、そのジョーク。じゃあ、俺と一対一で闘ってもらおうじゃないか」



聞こえちゃいけねぇ声が、はやて達の方から聞こえた。そっちに目を向けると、はやて達のずっと奥の山林から1人の男が音もなく現れた。体格のいい若い男だ。コイツだってすぐに理解した。コイツが、“エグリゴリ”三強の内の1機で、以前にあたしやシグナムら武装隊や特務一課を撃墜した張本人・・・

「シュヴァリエル・・・!」

「「「シュヴァリエル、さん・・・?」」」

ルシルだけじゃなく、なのはとアリサとすずかまでもがソイツの名前を呼んだ。シュヴァリエルともう1機のレーゼフェアっつう奴がなのは達とすでにコンタクトしてたって言ってたな、ルシルの奴。

「・・・げろ・・・逃げろ! ソイツもリンドヴルムだっ!!」

――瞬神の飛翔(コード・ヘルモーズ)――

ルシルは“エヴェストルム”のカートリッジをロード。そんで初っ端から空戦形態になって、シュヴァリエルに向かって突撃した。

†††Sideヴィータ⇒ルシリオン†††

VS・―・―・―・―・―・―・―・
其は竜の棲み家を護る防風シュヴァリエル
・―・―・―・―・―・―・―・VS

最悪だ、あまりにも早い遭遇だった。元・“戦天使ヴァルキリー”のヘルヴォル隊隊長にして風嵐系最強機、シュヴァリエル・ヘルヴォル・ヴァルキュリア。リアンシェルトの言うようにレーゼフェア、フィヨルツェンと順を追って救っていきたかったんだがな。

(だからと言
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ